LRT 開業前に警官が事故処理研修

8月26日に開業するLRT・ライトラインが関係する交通事故が起こった場合に対応するため、宇都宮市で4日、警察官を対象にした研修会が行われました。

研修会は、宇都宮市下平出町にあるLRTの車両基地で行われ、栃木県警察本部やそれぞれの警察署で交通に関する業務を担当する警察官と運転士などおよそ50人が参加しました。

宇都宮市と芳賀町を結ぶLRTは栃木県内で初めての路面電車で、これまでになかった車と並走する区間があるため、さまざまな事故が想定されます。

研修会では、実際にLRTの車両を使って、車の運転手が矢印信号を見落として右折しようとしたところ列車と接触したという事故を想定して通報から事故処理までの手順を確かめました。同様の事故は、ほかの県で発生した例があり、参加者らは、けがをした人がいるかどうかを確認したり衝突した場所の写真を撮影したりしました。

LRTは朝と夕方のピーク時には8分ほどの間隔で運行するダイヤで列車が関係する事故が起こった場合、車同士などの事故と違い、なるべく運行に支障が出ないようにするため、まずは現場でしかできない確認作業を、迅速に行う必要があるということです。

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