【MLB】ブルージェイズ・シュナイダーが初打席弾!ビシェット不在の穴埋められるか

写真:初打席初ホームランを放ったブルージェイズ・シュナイダー

チームの危機に、思わぬ救世主が現れた。日本時間8月5日のブルージェイズ−レッドソックスで、この日メジャー初昇格を果たしたデービス・シュナイダーが「7番・二塁」でスタメン出場。初打席でレッドソックスの本拠地・フェンウェイパーク名物の「グリーンモンスター」を高々と越えるホームランを放った。

シュナイダーは2017年にドラフト28巡目でブルージェイズから指名を受け入団した24歳。7年をかけてメジャー昇格を果たした苦労人だ。今年はAAAで87試合に出場し、21本塁打、OPS.969をマークする大活躍。そのパワーだけでなく、392打席で72個の四球を選ぶ選球眼も高い評価を受けていた。シュナイダー自身も出塁能力には自信を持っているようで、デビュー前には「自分は体格がすごく大きくてパワーがあるわけじゃないけど、いい選球眼を持っているし、自分に何ができるかもわかっているよ」と語っていたようだ。

現在のブルージェイズは正遊撃手ボー・ビシェットの穴を埋めるかという問題を抱えている。ビシェットは8月1日の試合で右膝を負傷し、現在故障者リスト入り。今季打率.321をマークするなど、高い打撃貢献を残してきたビシェットの穴を埋めることは簡単ではない。守備でも高い能力を要求される遊撃ならなおさらだ。ブルージェイズはカージナルスからポール・デヨングを獲得することでひとまず手当をしているが、守備型の選手であるデヨングにビシェットほどの打撃を期待するのは現実的ではない。それ以外のメンバーが打撃面で奮起する必要がある。

そんな中、複数のポジションを守れるシュナイダーがデビュー早々素晴らしい活躍を見せたのはチームにとって大きな出来事だ。もしシュナイダーが打撃面で好調を維持できれば、打撃面で穴になっているポジションに彼を起用することで、完全にではないにしてもビシェット不在によって落ちた攻撃力を補うことができる可能性もある。

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