「下痢や嘔吐が治まらず動けない」イギリス国籍の70代女性を救助 富士山登頂目指すも体調不良で引き返す=静岡県警

8月5日朝、体調不良で富士山須走ルートを下山していたイギリス国籍の女性が救助を要請し、警察や消防に救助されました。頭痛や嘔吐など高山病の症状が出ていましたが、下山後は回復したということです。

警察や消防によりますと、5日午前6時55分頃、富士山須走口砂払6合目付近で、イギリス国籍の40代女性から「母親の下痢と嘔吐が治まらず、動けない」と119番通報がありました。警察と消防の山岳遭難救助隊計6人が出動、体調を崩した母親(72)を救助、担架に乗せて5合目まで下山したということです。母親は頭痛や嘔吐など高山病の症状が出ていましたが、下山後は回復したということです。

警察によりますと、救助された女性と通報した娘は、4日午前10時頃から須走ルートで富士登山をはじめ、7合目の山小屋に1泊しましたが、母親が体調を崩したことから下山を決断、その途中で体調が悪化したことから通報したとのことです。2人は登山用の服装や装備だったということです。

警察や消防は「途中で下山を判断したことで事なきを得た。登山中に体調不良を感じたら、無理せず引き返してほしい」と呼びかけています。

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