名古屋が英雄ピクシー来場の国立で新潟撃破! 森下が森保代表監督に存在アピールの決勝弾【明治安田J1第22節】

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明治安田生命J1リーグ第22節の1試合が5日に国立競技場で行われ、名古屋グランパスが1-0でアルビレックス新潟を下した。

国立舞台にホームゲームの3位名古屋は14位新潟を相手にサマーブレイクを挟んでのJ1再開初戦に。この夏にマテウス流失の痛手を負った名古屋だが、しっかりと補強に動き、その新戦力から復帰の前田と中島がベンチ入り。一方、新潟は新戦力の長倉がベンチからも外れ、これまでの積み上げを意識したメンバーをぶつけた。

ボールの主導権こそ新潟に渡ったが、名古屋も鋭いカウンターで反攻。互いにそうチャンスの多くない展開で進むが、レジェンドのストイコビッチ氏も来場する名古屋が見事な守備網攻略から先制する。

14分、敵陣右サイド深くで稲垣が起点となってのパスワークから、ボールを受けた和泉が縦にドリブル。ボックス右からの折り返しは手前の田上に当たって不規則な変化をしたが、森下が右足で押し込んだ。

森下にとって、現地観戦する日本代表の森保監督にもアピールとなる一発でリードした名古屋だが、31分に和泉がよもやの負傷交代。だが、試合数を下回る20失点の堅守で新潟の攻撃をしっかりと跳ね返す。

新潟は失点後もボールを持つ時間が続いたが、32分にボックス左から田上が右足フィニッシュに持ち込んだ場面以外で大きなチャンスを作れず。最後のところをどう崩すかに課題を残し、ハーフタイムに入る。

後半も新潟が攻撃のイニシアチブを握り、52分に三戸のヘッドで相手ゴールに襲いかかるシーンも。ただ、名古屋の方も54分のキャスパー・ユンカーにチャンスが巡ったりと防戦な展開にはさせない。

その名古屋は60分にボックス右でボールを奪った米本が渡邊に倒され、PKのチャンス。このキッカーにキャスパー・ユンカーが名乗りを上げたが、ゴール右隅を突いたボールは相手GKに読まれ、突き放せない。

次の1点を巡り、両軍ともにベンチの動きも活発化するなか、名古屋は今夏復帰の前田と加入の中島を同時投入。対する新潟は61分の太田、堀米に続いて、72分に高木と星を送り込み、打開を図る。

そんな新潟はその後も最後のカードで島田を送り出したりと手を尽くすが、名古屋が1点を守り切り、3試合ぶりの勝ち点3で白星リスタート。新潟は2試合ぶりの黒星を喫した。

名古屋グランパス 1-0 アルビレックス新潟

【名古屋】

森下龍矢(前14)

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