第50回あらいまつり(同実行委員会主催)が5、6の両日、妙高市新井地区の中心市街地で開かれている。5日午後はうだるような暑さの下、メインイベントの大綱かつぎが行われ、男衆約250人が担ぎ手として参加。大綱が威勢のいいかけ声や太鼓、ほら貝、爆竹などの音とともに、大蛇のごとく左右に大きくうねりながら進み、熱気は最高潮に達した。
地域を代表する夏祭りはコロナ禍の影響を受け、本来の形での実施は4年ぶり。今年のテーマは「シン・アライマツリ」。大綱かつぎ、民踊流しが復活、コースなどは一部変更になった。
大綱は長さ80メートル、直径40センチ、重量1トン。地域を流れる川が「暴れ川」となったときに協力して作り、岸から岸へと渡し、人命救助や物資運搬のために使ったと言い伝えがあるという。
午後1時ごろスタートし、目抜き通りを5チームが交代で先頭となり2周。熱中症対策も兼ねて所々で力水が与えられた。初めて参加、最初に大綱に乗る大役を務めた樗澤未来さん(22)は「楽しかったです。力持ちの皆さんがいらして安心でした」と笑顔。「若い人たちでつないでいかなければ」と思いを新たにしていた。
夕方には約1300人が参加し、「民踊流し」が繰り広げられた。同日はステージパフォーマンス、屋台村、ナイトバザール、ほろ酔い横丁なども催された。