選手と触れ合いスポーツ 石川ユナイテッド、金沢でキッズフェスタ

ツエーゲン金沢のブースでドリブルに挑戦する子ども=金沢市のいしかわ総合スポーツセンター

  ●親子900組が来場

 石川県内のトップチームが集結する「いしかわスポーツキッズフェスタ2023」(北國新聞社後援)は5日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開かれ、親子900組が一般社団法人石川ユナイテッドに加盟する8チームやパラスポーツの選手と触れ合い、競技の魅力を満喫した。県が新設した「県スポーツ大使」の委嘱状交付式も行われ、2個人と10団体が郷土のスポーツ振興へ気持ちを新たにした。

 石川ユナイテッドを構成するツエーゲン金沢(サッカー)石川ミリオンスターズ(野球)金沢武士団(サムライズ)(バスケットボール)PFUブルーキャッツ(バレーボール)金沢学院クラブ(バドミントン)ヴィンセドール白山(フットサル)北國銀行ハニービー(ハンドボール)金沢ポート(卓球)に加え、パラスポーツのボッチャなど計11競技の体験コーナーが設けられた。

 サッカーやバレーのブースでは、子どもたちがシュートやドリブル、アタックなどを選手と楽しんだ。今年から石川ユナイテッドに加盟した金沢ポートのエリアでは的を狙って球を打つゲームで盛り上がった。

 県スポーツ大使に委嘱された金沢学院大ウエイトリフティング部コーチ(同大助教)で五輪に3度出場した八木かなえさんと、ロンドン五輪トランポリン女子代表の岸彩乃さん(金沢学院大OG)は、来場者に交じって各ブースを巡った。参加チームの選手とボッチャで対決する場面もあった。

 サッカーのブースでシュートを決めた金沢市額小5年の石崎朱莉さん(11)は「プロの選手に『ナイスシュート』と言われてうれしかった」と話した。

  ●県が「大使」を委嘱

 フェスタに先立ち、八木さん、岸さん、石川ユナイテッド加盟の8チーム、Jamaney石川(車いすバスケットボール)、金沢ベストブラザーズ(電動車いすサッカー)の代表者に馳浩知事から県スポーツ大使の委嘱状が手渡された。

 馳知事が「石川のスポーツを盛り上げ、元気を与えてほしい」と激励し、出席者が一人ずつ「スポーツの楽しさを伝える」などと抱負を述べた。

 大使にはこのほか、元米大リーガー松井秀喜さん(星稜高OB)やサッカー元日本代表の本田圭佑さん(同)、ロンドン五輪女子柔道金メダリストの松本薫さん(金沢学院大附属高OG)、津幡町出身でともに東京五輪レスリング女子金メダリストの金城梨紗子さん、川井友香子さん姉妹らが委嘱される予定だ。

石川県スポーツ大使の委嘱状を受け取り、意気込む出席者

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