優美な姿 来場者魅了 帆船「日本丸」船内一般公開 再来港でにぎわい 姫川港

姫川港で行われている帆船「日本丸」の船内一般公開に市内外から大勢が来場。(5日)

糸魚川市寺島の姫川港で6日まで、国内最大級の帆船「日本丸」の船内一般公開が行われている。時間は午前9時から同11時30分、午後1時から同4時まで。

姫川港開港50周年記念事業の招致で、寄港は10年ぶり。再びの来港を歓迎する市民の声が聞かれ、初日の5日は市内外から家族連れなど大勢が来場し、にぎわいを見せた。

船内一般公開は新型コロナウイルス感染症が5類に移行して初めての実施。法被を着た実習生が来場者を迎え、船の概要や実習内容などを紹介した。来場者は乗船して高さ50メートルのマストを見上げ、デッキから港の景色を堪能。実習生が実際にヤシの実を使った甲板磨きやロープワークなどを披露し、体験も試みた。糸魚川東小5年の名和幸哉君は「こんな大きな船を見るのは初めて。かっこ良かった」と喜んだ。

「日本丸」は独立行政法人海技教育機構に所属する練習船。総トン数2570トン、全長110・09メートル、全幅13・80メートル。帆(セイル)は36枚、面積2760平方メートル。その迫力と優美な姿が「太平洋の白鳥」と称される。今回の寄港では帆を張るセイルドリルは行われない。

5日は海上自衛隊の掃海艇「ひらしま」と上越海上保安署の巡視艇「たつぎり」の一般公開も同時に行われ、3隻を巡って見学する人の姿が見られた。

◇みなとマルシェ 6日まで開設

寄港に合わせて港内で「ひめかわみなとマルシェ」を6日まで開設。船の記念グッズやご当地グルメなどの各ブースが並ぶ。

帆の状態を見ながらかじを取る舵輪。船の最後尾に置かれ、記念撮影ポイントとして人気を集めた
実習生からロープワークを教わって結び方を体験

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