大分商業高珠算部、全国高校ビジネス計算大会で準優勝 「声かけ合い」前向きに【大分県】

全国大会で準優勝した大分商業高珠算部の生徒たち=大分市の大分商業高

 【大分】大分市西浜の大分商業高珠算部が「第70回全国高校ビジネス計算競技大会」(7月25日・横浜市)珠算の部・団体総合で、県勢として初めて準優勝した。直前の九州大会(同22日・熊本市)では62年ぶりに優勝。前向きな気持ちと抜群のチーム力で結果を出した。

 部員は1~3年計6人。団体メンバーは中西花恋(かれん)部長(17)=3年、内田さらさん(16)=2年、岩崎花梨(かりん)さん(16)=同、横山寿来(じゅら)さん(18)=3年。4人は4~7歳で珠算を始めている。

 全国大会には47都道府県予選の優勝校が出場。珠算は普通計算(乗算、除算、見取り算)、ビジネス計算で競技した。団体は3人の合計得点で競い、大分商業高は優勝の久留米商業高(福岡県)に次ぐ好成績を収めた。個人総合では岩崎さん、内田さんが佳良賞を受賞した。

 部員らは表彰式で結果を知らされ、驚きのあまり、顔を見合わせたという。大会前、「ネガティブなことは言わない」とメンバーに宣言した中西部長は「口に出すと思い込んでしまう。声をかけ合い、全員で補い合えた」と喜ぶ。

 2年連続全国大会出場の岩崎さんは、昨年は緊張で手が震えたという。「今年は本番を意識した練習を重ねた。今後は1年生を育てて、九州大会2連覇と全国大会優勝を目指したい」と決意を新たにした。

 顧問の桑代智代教諭は「雰囲気が良く、笑顔が絶えないチーム。競技を楽しめる強さがあった」とたたえた。

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