【浅草】「5段重ねビッグホットケーキ」が絶品の喫茶店!“あんこで食べるスコーン”も必食♪

【喫茶 ミモザ】 カウンターの他、テーブルもあります

ホットケーキは2段重ねが一般的。

自分で作るなら1段かもしれないけど、やっぱり2段重ねが理想だよね。

ところが、5段重ねのホットケーキを名物料理にしている店があるんです。

【喫茶 ミモザ】 テッペンにカルピスバターがのったビッグホットケーキ。メイプルシロップはお込みで

浅草の『喫茶 ミモザ』ではまるで五重塔のようなホットケーキを焼いています。

その名も「ビッグホットケーキ」(1050円/以下すべて税込)。

【喫茶 ミモザ】 ご主人の川杉百々代さん。1999年に独立する際、浅草生まれだったことから、浅草にミモザを開業しました

「遊び心で五重塔のようなホットケーキを作りはじめました」

なぜ五重塔のようなホットケーキを出しているのでしょうか。

ご主人の川杉百々代さんに尋ねました。

「1999年の創業当初は2段でした。といっても2枚目がちょっと小さいホットケーキでしたけど」

それがその後、なぜ五重塔になったのですか?

「うちは住宅街にあることからお母さんと一緒に来る子どもが多いんです。東京スカイツリーが着工された頃、子どもに喜んでもらおうと3段重ねを作りはじめました」

【喫茶 ミモザ】 ビッグホットケーキは銅板で1枚1枚丁寧に焼いています

隅田川の川向うに見える東京スカイツリーが高くなるにつれ、ホットケーキも4段、5段になっていったといいます。

「東京スカイツリーは634mでしょ? だったらうちも6段にしよう。そう思って一番上にカルピスバターをのせることにしたの」

子どもの客が来たとき、バターをのせた5段重ねのホットケーキを出していた。

【喫茶 ミモザ】 銅板と同じような色になったら焼き上がり

ある日、それを見た大人が所望したので作ってあげたそうです。

その人が5段重ねのホットケーキをネットに公開。その動画がハネたことからメニューに載せることに。

裏メニューが正規メニューに昇格したといいます。

【喫茶 ミモザ】 飲み物がつくビッグホットケーキ・セットは1350円

「2011年だったと思います。受けを狙ったわけではないんです。遊び心ではじめただけ(笑)」

バターの上からメイプルシロップをかけてもいいし、さらにホイップクリームをのせてもいい。食べ方はお好み次第。

それにしてもボリュームがあります。

「シェアされる方も大勢いらっしゃいます」

懐かしい味で、価格もやさしいビッグホットケーキに大満足

この日、私の後ろでホットケーキを注文した20代の女性がいた。ホットケーキ目当てでお母さんと来たそうです。

「友達にこの店のホットケーキを教えてもらいました」(女性のお客様)

ホットケーキはどうでしたか?

「思っていた以上に大きかったです。食べごたえがあるのに、価格がやさしくて満足しました。懐かしい味で、おいしかったです」(女性のお客様)

【喫茶 ミモザ】 ビッグなホットケーキにホイップクリームをトッピング

五重塔のようなホットケーキは斬新だけど、子どもの頃食べたような懐かしい味が受けるのかも。

「全国からうちのホットケーキを食べにお見えになります。朝8時から営業なので、深夜バスで朝都内に到着した方がホットケーキを目指してうちに来られる方も多いんです」

【喫茶 ミモザ】 ミモザのかしまし娘。左から川杉さん、沼田直美さん、本田洋子さん

「スコーンにあんこをはさみ、あんトースト!」

遊び心でメニュー化したスイーツはホットケーキだけではありません。

スコーンにつけることにしたあんこもそのひとつ。

スコーンにジャムをぬって食べる人が多いですよね。

【喫茶 ミモザ】 百々代さんが毎日焼いているスコーン。左はプレーン。右はナッツ入り。これはホイップクリーム&ブルーベリージャム

百々代さんの店でもブルーベリージャムとホイップクリームをつけていますが、最近あんことホイップクリームも用意することにしたと百々代さんはいいます。

【喫茶 ミモザ】 ホイップクリーム&ブルーベリージャムか、こちらのホイップクリーム&あんこを選べます
【喫茶 ミモザ】 スコーンにあんことホイップクリームをつけていただきました

「割ったスコーンにあんこをはさみ、あんトーストのイメージで食べてみて(笑)」

毎日焼くスコーンにはバターをたくさん練りこんでいるそうです。バターの用意はないけど、早い話があんバターサンド。

スコーンにはコーヒーもいいけど、この店に来たら紅茶を頼まないと。

なぜなら「ダージリン」、「アッサム」、「ニルギリ」の紅茶(すべて580円)がそろっているから。

【喫茶 ミモザ】 ダージリンをオーダーしました。この日(5月)はファーストフラッシュでした

しかもダージリンは季節ごとに春摘み(ファーストフラッシュ)、夏摘み(セカンドフラッシュ)、秋摘み(オータムナル)を飲ませてくれます。

来店時期によって季節ごとの味の違いを愉しめるというわけ。

【喫茶 ミモザ】 6種類そろったフレバーティー。
【喫茶 ミモザ】 フレバーティーは、ふたをとって香りをかいてでから頼むのがベター

「フレバーティーの用意もあります。『アールグレイ』、『MOMO』、『ラヴィアンローズ』、『ミント』、『しょうが』、『季節の紅茶』の6種類(すべて580円)です」

【喫茶 ミモザ】 スコーン・セットは800円。

スコーンを食べながらアフタヌーンティーを愉しみませんか。

「炭火コーヒーで作った、ちょっと苦いコーヒーゼリーです」

【喫茶 ミモザ】 炭火で焙煎したコーヒーで作った、やや硬めで、苦味がおいしいコーヒーゼリー

この店のコーヒー(500円~)は、炭火で焙煎した豆を一杯ずつハンドドリップで淹れてくれます。

今回コーヒーは飲まなかったけれど、「炭火珈琲ゼリー」(550円)をいただきました。

コーヒーゼリーを食べるのは何年ぶりかなあ? 久しぶりに見たけど、百々代さんが作るコーヒーゼリーはビッグサイズ!

【喫茶 ミモザ】 この店のコーヒーゼリーはお茶碗サイズ。食べごたえがありました

しかもその上にホイップクリームとバニラアイスクリームをトッピング。

「炭火コーヒーだがら、ふつうのコーヒーゼリーよりも苦いの。苦いほうがおいしいと思うので、ガムシロップをかけずに食べてみて」

久しぶりにコーヒーゼリーのほろ苦さを思い出しました。

【喫茶 ミモザ】 ガムシロップがついてくるけど、アイスクリームとホイップクリームがのっているので、ひと口食べてからガムシロップを使うかどうか判断するのがベター

大昔、コーヒーゼリーは失恋の味だって何かに書いてあったけど、そうなのだろうか?

子どもの客のために作りはじめた5段重ねのホットケーキを食べに、浅草へ足を伸ばしませんか?

【喫茶 ミモザ】 カウンターの他、テーブルもあります

【喫茶 ミモザ】店舗概要

住所/東京都台東区浅草4-38-6

電話/ 03-3874-2933

営業時間/8:00~17:00

定休日/月火曜

【喫茶 ミモザ】

「五重塔ホットケーキ」などスイーツの写真

(うまいめし/ 中島 茂信)

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