【台風情報】「ジョギング並み」ノロノロ台風…沖縄本島で線状降水帯発生 離れた場所で道路が冠水するような非常に激しい雨の恐れも 72時間予想雨量(6日10時現在)

6日午前中は、沖縄・奄美地方にかなり近づき、午前5時半に沖縄本島地方に線状降水帯が発生したという情報が出されました。非常に激しい雨が降り続き、災害の危険度が急速に高まっています。また、沖縄県名護市では午前4時18分に最大瞬間風速34.3メートルを観測するなど、風も強く、大荒れとなっています。

今回は、台風の動きを左右する上空の風が弱いため、速度が遅く、影響が長引いています。この後も時速10キロ以下というジョギング並みかそれ以下の、ゆっくりとした速度で東へ進みそうです。九州の南の海面水温が高いエリアでもう一度中心気圧が下がりやや発達したあと、北へ進み、九州など西日本を直撃する恐れがあります。

雨の予想です。

台風本体の雨雲が九州など西日本に予想されているだけでなく、離れた東海地方でも雨が強まるおそれがあります。台風周辺の湿った空気が南から大量に流れこんで来るためです。

10日には台風の雨雲は、北へ進む見込みですが、湿った空気を引き込むため、引き続き太平洋側を中心に雨が降る所がある見込みです。気象庁が6日明け方に発表した24時間予想雨量は多い所で300ミリなどの大雨が予想されているところも。

どのあたりで多くなるのか?スーパーコンピュータで計算された72時間積算降水量では、特に九州南部の宮崎県や鹿児島県で雨量がかなり多くなる予想で、8月一ヶ月間に降る平年雨量の2倍以上になるおそれがある他、四国や紀伊半島などの南東に開けた斜面は、遠く離れていても大雨になる見込みです。

一方で、湿った空気が入るため、大気が非常に不安定に。発雷確率が高く、特に関東甲信は、日中の気温上昇でさらに大気が不安定になり、局地的に一気に道路が冠水するような非常に激しい雨が降るほか、落雷、竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

最大瞬間風速は40メートルで走行中のトラックが横転するほどの暴風で、屋外は危険です。30メートルでも何かにつかまらないと、立っていられません。

波は台風周辺だけでなく、すでに遠く離れた本州の太平洋側でも高くなっています。7日以降は、九州・四国・本州でも影響がさらに大きくなる見込みです。できるだけ早く自治体からの避難情報などをとる手段を確認しておきましょう。

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