【MLB】エンゼルスが5連敗 響くブルペン陣の息切れ

写真:無安打に終わった大谷翔平

エンゼルスは同地区ライバル・マリナーズとの4連戦の3戦目。マリナーズの先発ジョージ・カービーは7回1失点の好投を見せ、マリナーズブルペンも無失点リレー。マリナーズが盤石の投手陣の活躍で勝利を手繰り寄せ、エンゼルス相手に3連勝でシリーズ勝ち越しを決めた。

2連敗で迎えていたエンゼルスは先発のタイラー・アンダーソンが5回2失点とまずまずの好投を見せたが、打線がマリナーズの好投手ジョージ・カービーの前に沈黙。7回をランドール・グリチックのソロ本塁打のみの1失点に抑えられてしまった。

反撃に転じたいエンゼルスだったが、8回にブルペンが追加点を許し、その裏の攻撃もマリナーズのショート、JP クロフォードのファインプレーによってチャンスの芽を摘み取られた。

9回は大谷に回る好打順だったが、大谷はあえなく三振。しかし、そこから二死1・2塁のチャンスを作ると、復帰2戦目のブランドン・ドルーリーが二塁打を放つ。超えていなければ同点もあり得た当たりだったが不運にも打球はエンタイトル二塁打となり、1点止まり。その後、後続がなく、エンゼルスは2対3で敗れた。

過去2戦は接戦を落とし、プレーオフ圏内まで5ゲームと離されてしまったエンゼルスにとってはどうしても負けられない一戦だったが、痛すぎる敗戦となった。

エンゼルスはここのところ、ブルペンの息切れが顕著だ。

1戦目はクローザーのカルロス・エステベスが2点リードの9回に逆転満塁本塁打を打たれて敗戦、2戦目も乱打戦の最中、ブルペンが8、9回に勝ち越し・追加点を許した。今日も相手先発カービーが降板し、反撃に転じたいところで3番手ホセ・ソリアーノが大きな追加点を献上してしまった。

過去7日間でエンゼルスのブルペンはメジャーワーストのfWAR(総合的な貢献度を示す指標)-0.4を記録。ワースト3位の17自責点、ワーストの20四球を献上している。

トレードデッドラインでレイナルド・ロペス、ドミニク・リオンらを補強したものの、これまで大車輪の働きを見せていたエステベスらの息切れがこの局面で出てしまっている。

対するマリナーズブルペンがクローザーのポール・シーウォルドを放出したにも関わらず、このシリーズでは大谷へのソロ本塁打と今日の1失点しか許していないというのは、なんとも残酷な対比だ。

大谷翔平は4打数0安打に終わり、9試合ぶりに無出塁に終わった。体の各所に痙攣が出ている大谷を休ませたいところだろうが、ますます大谷を休ませることができない状況になってしまっている。

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