鬼剣舞、全国から集う情熱 北上・みちのく芸能まつり

かがり火の中、勇壮に繰り広げられた鬼剣舞大群舞=5日午後8時15分、北上市大通り

 民俗芸能の祭典、第62回北上・みちのく芸能まつり(運営委主催)は2日目の5日、北上市大通りのおまつり広場で、全国20団体による鬼剣舞大群舞を繰り広げた。地元団体が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」に登録されてから、初めての祝祭を盛り上げた。

 かがり火が夜風に揺れる中、224人が演舞。同市の口内鬼剣舞保存会(小原秀範会長)のはやしで、五穀豊穣(ほうじょう)や悪霊退散などを祈る「一番庭」と雄壮な「刀剣舞の狂い」を披露した。

 地元岩崎や滑田鬼剣舞は遺産登録後初のまつり。滑田鬼剣舞保存会の高橋忠男会長(71)は「若い人は誇りを持って伝統をつないでほしい」と見守った。

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