J1浦和がGK鈴木彩艶のベルキー1部シント=トロイデン期限付き移籍を発表「浦和レッズの選手としてプレーしてきた誇りを胸に世界で闘ってきます」

J1浦和レッズは6日、GK鈴木彩艶のベルキー1部シント=トロイデン(STVV)への期限付き移籍を発表した。期限付き移籍期間は、2024年6月30日までとなっている。

パリ五輪世代期待の若手GKの欧州移籍が決まった。

これまで鈴木は公式戦29試合に出場し、精度と飛距離のあるキック能力と並外れた身体能力で高い評価を得ていた。

今夏は世界的な強豪であるイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドからの獲得報道もあり、国内外で注目されていた。

これまでSTVVは多くの日本人選手を獲得しており、今夏は既にDF小川諒也、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、MF藤田譲瑠チマを獲得しており、鈴木は8人目の日本人選手となった。

鈴木は

「このたび、シント=トロイデンに期限付き移籍することを決断いたしました。

0歳から浦和で育ち、埼玉スタジアムで世界一のファン・サポーターと共にプレーすることを夢見て、11歳のときに浦和レッズジュニアに加入しました。

そこからアカデミーで7年間、多くのことを学び浦和レッズジュニア出身の選手として、はじめてプロ契約を結ぶことができました。

浦和レッズの選手になり、守護神としてゴールを守りタイトルを獲得する、という目標を持って闘ってきましたが今日までに実現させることができず、悔しい気持ちと共に自分自身の力不足を痛感しています。

しかし、素晴らしいチームメート、スタッフ、ファン・サポーターと共に戦った試合の一つ一つを鮮明に覚えています。共に喜びを分かち合ったこと、時には厳しい声をかけてくれたこと、全てが僕の大切な財産です。

今回の移籍はとても難しい決断でしたが、自分の夢を達成するために覚悟を持って決断いたしました。また、チームとしてもリーグタイトル獲得に向けて、とても重要な時期にこの移籍を受け入れてくれたクラブに感謝したいです。

アカデミーの選手たちの目標となれるように、浦和レッズの選手としてプレーしてきた誇りを胸に世界で闘ってきます。

いつの日か、再び浦和レッズのユニフォームを着てプレーできるように頑張ってきますので、引き続き浦和レッズと共に応援していただけるとうれしいです。

11年間ありがとうございました」

とリリースを通じてコメントした。

STVVの立石敬之CEOは「鈴木選手の期限付き移籍での加入を心から喜んでいます。伝統ある浦和レッズというクラブが大切に 育てた才能溢れる選手を、次はベルギーの地で更に大きく成⻑させるサポートをしていきます。 来年にパリで開催されるオリンピックで活躍し、そして次のワールドカップのメンバーとして多くの方々に感動を与えられる選手になってほしいと願っています」とコメントした。

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きょう6日午後7時にホームで開催される横浜F・マリノス戦終了後、ピッチにて鈴木からサポーターやファンに向けてのあいさつが予定されている。

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