日本遺産の「漆」知る旅 台湾客、八幡平と二戸でモニターツアー

漆器について学ぶモニターツアー参加者

 IGRいわて銀河鉄道(鈴木敦社長)は4日、日本遺産「〝奥南部〟漆物語」の観光資源を活用したモニターツアーを八幡平、二戸の両市で行った。台湾から訪れた21人の観光客が安比川流域に伝わる漆文化の歴史や漆器作りの過程などを学習。日本が誇る伝統工芸品の魅力を打ち出し、さらなる誘客につなげる。

 台湾北東部の宜蘭県(ぎらんけん)にある日本語学校に通う社会人やその家族が参加。八幡平市では市博物館や安比塗漆器工房を訪れ、学芸員や職員から漆文化や産業の歴史、漆塗りの技術について説明を受けた。同市浅沢地区に伝わる浅沢神楽の鑑賞や二戸市の漆製品展示販売施設・滴生舎(てきせいしゃ)も見学した。

 9月にも同様のモニターツアーを予定し、感想や意見を今後のツアーの商品化やプロモーションの参考とする。

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