【台風情報】 台風6号の“次の台風”の卵? 日本の南に熱帯低気圧 台風になる可能性は? 6号は九州西岸を北上へ

日本の南海上には熱帯低気圧 今後台風になる可能性は

台風6号は当初よりもやや西寄りを進む予想となり、九州の西岸を北上する見込みです。来週半ば九州地方を中心に大きな影響を受けるおそれがあり警戒が必要です。

一方、日本の南海上を見てみると台風6号とは別に、いくつか雲がまとまりつつあるエリアが見られます。

6日午後の天気図では、台風6号の東側に熱帯低気圧が解析されています。このあたりでは上空の非常に高い所に寒気を伴った低気圧があり、その南の部分で雲がまとまりやすいエリアとなっています。

衛星画像や天気図を見て、「次に台風になるのか?」と気にされている方も多いかもしれません。

アメリカ海軍の台風情報では、天気図で熱帯低気圧で示されている雲のまとまりが黄色の○で囲まれています。これは、今後、台風となる可能性がある場合に表示されるものです。

台風となる可能性が高くなってくると、黄色(LOW)→ オレンジ(MEDIUM)→ 赤(HIGH)の順で表示されるようになり、赤色○であれば「24時間以内に台風となる可能性が高い」ことを意味します。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

次に台風になるかもしれない雲域について、海外予報機関の計算結果を見ることはできますが、これを見てもわかるように、まだ日本に影響があるかどうかを言うような段階にはありません。

ヨーロッパ中期予報センターでは8月12日午前9時までの48時間以内に、台風または熱帯低気圧の中心が300km以内に入る確率を示した図です。青い色ほど確率が高いことを意味していますが、九州付近の北上する台風6号とは別に、日本の南海上にもう一つ高い確率で示されたエリアが熱帯低気圧を示しています。

今後、台風になる可能性が高まった場合、気象庁からも進路予想が発表されることになります。ただ、現時点での予想を見てもわかるように、予想はまだ非常に不確定な段階です。

まずは今週半ばに九州付近へ北上が予想される台風6号に関する備えをお願いします。

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