G大阪が川崎Fとの壮絶撃ち合い制す! 96分ダワンの強烈ヘディング弾で4-3勝利、3連勝&8戦無敗に【明治安田J1第22節】

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6日、明治安田生命J1リーグ第22節の川崎フロンターレvsガンバ大阪が等々力陸上競技場で行われ、G大阪が3-4で勝利を収めた。

直近のリーグ戦でヴィッセル神戸とドローに終わり、連勝が「2」でストップした7位・川崎F。今節はレアンドロ・ダミアンが今シーズンのリーグ戦初先発となり、マルシーニョも5月12日に行われた第12節のサガン鳥栖戦以来となる戦列復帰でいきなりスタメンに名を連ねている。

13位・G大阪は序盤戦の不安定な戦いから一転、リーグ戦2連勝&7試合無敗と好調をキープしており、公式戦は7月16日以来と休息もバッチリ。今節は不動の左サイドバックである黒川が出場停止となっており、経験豊富な34歳の藤春がスタメンで今シーズンのリーグ戦初出場となった。

試合前の予想通り、立ち上がりから川崎Fがポゼッションで上回るなか、今シーズン初先発のダミアンは気合い十分。4分、左サイドからクロスを受けると、DFを背負った状態でワントラップからオーバーヘッド。枠へは飛ばせずもらしさを見せる。

劣勢気味のG大阪だったが、ファーストチャンスで先制点。13分、右サイドからのグラウンダークロスがボックス左に流れると、ボールを拾った石毛は利き足の右足に持ち直し、カバーに入る川崎Fの選手2人の間を抜ける強烈なシュートを放つ。これが左ポストを弾いてネットに突き刺さった。

先制を許した川崎Fは慌てることなく仕切り直し、27分に同点に。登里が浮き球をボックス内に入れると、フリーでワントラップした脇坂が素早い反転からコースを突いた丁寧な右足シュート。G大阪のGK東口の左手をかすめてゴール右隅に吸い込まれた。

それでも、G大阪がすぐさま勝ち越し。29分、石毛がボックス右角で川崎Fのジョアン・シミッチに倒されてPKを獲得すると、キッカーのイッサム・ジェバリが冷静にこれを沈めて再びリードを奪う。

G大阪は前半終盤に貴重な追加点。41分、川崎Fの高井がバックパスを送ると、これを狙っていたのはファン・アラーノ。中途半端なパスをかっさらってGKチョン・ソンリョンとの一対一を迎えると、巧みなワンタッチでかわし、最後は捨て身のスライディングでシュートコースを塞ぎにきた川崎Fの大南を嘲笑うかのようなチップキックを決めた。

2点を追う川崎Fは後半立ち上がりの50分、負傷明けのマルシーニョに代わって後半頭から投入された瀬川がG大阪の三浦のトラップミスをかっさらい、ボックス左の角度がない位置から左足シュート。しかし、わずかにゴール右へ外れる。

その後はしばらくこう着状態が続くも、川崎Fは71分に1点差に。右サイド深い位置からのスローインをボックス内に投げると、山田がこのボールを収め、脇坂を経由してゴール前へ走り込んだ瀬川の足下へ。瀬川はDFと競り合いながらも強引にネットへ押し込んだ。

すると、勢いに乗る川崎Fが75分に同点に追いつく。脇坂の右からのクロスをファーで山田が折り返すと、ゴール前から放った瀬古と佐々木のシュートはGK東口に連続セーブされるも、最後はゴール正面でこぼれ球を拾った瀬川が右足で豪快に蹴り込んだ。

両チーム合わせて6ゴールが生まれる撃ち合いとなった一戦。その後はどちらも勝ち越しを目指してオープンな展開となるが、終盤にかけてもなかなか次の1点は入らず、時計の針だけが進んでいく。

このまま引き分けかと思われた中、後半アディショナルタイム6分にドラマが。G大阪が左CKのチャンスを得ると、キッカーの山本がインスイングのクロスをゴール前へ送る。これに打点の高いヘディングで合わせたのはダワン。ニアに飛び込み、強烈な一撃をファーサイドへ突き刺した。

後半に入って2点差を追いつかれたG大阪だが、ダワンのヘディング弾が決勝点となり、3-4で川崎Fを撃破。これでリーグ戦3連勝とし、8試合無敗となった。

敗れた川崎Fは痛恨の黒星に。首位・神戸とのホームゲームを次節に控え、弾みをつけることができなかった。

川崎フロンターレ 3-4 ガンバ大阪

【川崎F】

脇坂泰斗(前27)

瀬川祐輔(後26、後30)

【G大阪】

石毛秀樹(前13)

イッサム・ジェバリ(前30)

ファン・アラーノ(前41)

ダワン(後51)

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