「日光軌道線の内部公開します!」 廃線の路面電車、10日に駅前広場で

内部が公開される路面電車

 【日光】市は、東武日光駅前に展示されている路面電車の内部を10日、公開する。かつて国鉄日光駅―いろは坂の「馬返」間を走り、1968年に廃線となった「東武鉄道日光軌道線」の車両で、2020年3月に常設展示された。

 8月10日は、1910(明治43)年に開業した日光軌道線の開業日に当たる。

 常設展示後は新型コロナウイルスの影響で内部公開を控えていた。

 展示車両は「東武100型電車」と呼ばれ、53年から68年の廃線まで15年ほど運行していた。岡山市の岡山電気軌道に譲渡された後、2013年に市内の観光施設が引き取り、展示。その後市に無償で譲渡された。

 公開時間は午前10時~午後4時。無料。混雑時は入場制限する。天候不良の場合は中止する。先着500人に当時の写真と路線を記載した「電車カード」を配布する。

 (問)日光行政センター0288.54.1112。

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