県教委は6日、第3期県立高校再編計画案の地区別説明会を日光市中央公民館で開き、今市、今市工、日光明峰の3高校を2027年度から段階的に統合する案などを説明した。保護者や卒業生ら約80人の出席者からは質問や疑問の声が上がった。
説明会は7月下旬から県内8カ所で開催。この日は最終日となり、最多の出席者が集まった。計画案では3校はスポーツ、福祉、工業を導入した総合学科高校にするとしている。統合されれば同市内に高校は1校のみとなる。
出席者からは「日光の中学卒業者が県央の高校に流れていると感じる。地元の高校を選んでもらえるような方策を考える余地はなかったのか」「明峰のアイスホッケーなど伝統ある部活動はどう継承していくのか」などの意見が相次いだ。「(新校の学習に)観光を入れてほしい」といった要望も出た。
県教委は、統合により学校規模を維持することで多様な科目の開設などが可能になると説明。「日光を含む上都賀地区内に魅力ある高校を作り、子どもたちが行きたくなるような選択肢を用意したいと考えて案を示している」と強調した。