アニメ制作会社ピーエーワークス(南砺市)のアニメーションワークショップは6日開かれ、北陸三県の小学4年生から大学生の約40人がプロのアニメーターの指導でアニメづくりを体験した。分担して動画を描き、約25秒の映像が完成。参加者は絵に命を吹き込むアニメの魅力に触れた。
ワークショップは小学4~6年生約20人、中学~専門学校・大学生約20人が参加。スタッフがアニメの仕組みを説明し、原画をもとに何枚もの動画を描いてキャラクターが動くことを紹介した。
小学生は4班に分かれ、最初は犬の絵をライトテーブルに置き、用紙を重ねて固定し、鉛筆で描き写す練習をした。この後、ウサギが飛び跳ねたり、しゃがんだりする絵を描いた。
中学生~大学生の参加者も、ピーエーワークスが制作した「万能野菜ニンニンマン」に登場するキャラクターや、主人公まりちゃんの絵を描いた。
これらの動画をスタッフが編集し、アニメとして上映。参加者は、自分たちの描いた絵が動く様子を真剣に見つめた。
アニメの仕事をするのが夢で、妹と参加した富山市奥田小5年の市田崚太朗君は「いつも絵を描いているので上手にできた」と笑顔を見せた。高岡龍谷高1年の川本浩太さんは「プロのレベルの高さに圧倒された」と刺激を受けた様子だった。
堀川憲司社長は主催者あいさつで「絵に命を吹き込み、感動を与えるのがアニメーション。一緒に仕事をする仲間が出てきてほしい」と呼び掛けた。
ワークショップは7月29日、8月5、6日に各回定員40人で開催した。