●回遊性向上へ
富山駅北地区で6日、小型の低速電動バス「グリーンスローモビリティ」の本格運行が始まった。愛称は「ブール・バース(略称B・B)」で、駅と富岩運河環水公園を結ぶ約1.5キロを往復する。駅北口駅前広場で出発式が行われ、関係者が駅北エリアの回遊性と利便性のさらなる向上を願った。
「B・B」は乗車定員10人。歩道を時速5キロ未満、公道を同20キロ未満で走る。土日祝日に駅北口広場と富岩運河環水公園を8往復し、運賃は1回100円。周辺企業などでつくる「ブールバールエリアマネジメント富山」が事業を担う。
出発式ではエリアマネジメント富山の林政義副会長が「電気で走るため非常に静かで、街中をゆったり楽しめる。新しいシンボルになるよう尽力したい」とあいさつ。藤井裕久市長らが加わってテープカットし、通常運行がスタートした。
グリーンスローモビリティは、市が市内3カ所で実証運行を実施。駅北では2020~22年に行われ、1便当たり5人程度の利用があった。本格運用は市内で初めてとなる。
●八尾でおわらナイト
6日は富山駅南北自由通路などで公共交通の利用促進を図る「とやまレールライフフェスタ」が行われ、飲食や鉄道グッズなどのブース出店でにぎわった。じんぼ保育園の年長児は踊りを披露し、構内を走る「ミニ新幹線」の出発式にも参加した。初めて設けられたサブ会場のJR高山線越中八尾駅前で「おわらナイト」が行われた。地元の福島おわら保存会が舞台踊りなどで来場者を魅了した。