運転マナー悪い男、注意した20歳を引きずり逮捕 20歳が窓からエンジン切ろうとした瞬間に発進「絡まれた」

走行注意され車発進させる 殺人未遂容疑で男逮捕=三郷市

 埼玉県警吉川署は6日、車の走行マナーを巡り注意をした男性(20)を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で東京都江戸川区春江町、会社員の男(29)を逮捕した。

 逮捕容疑は、6日午前1時15分ごろ、三郷市采女1丁目の市道で、男性が男が運転する車の窓枠をつかんでいることを知りながら、死亡してもやむを得ないと考え、車を発進させた疑い。

 同署によると、男が新三郷駅前の信号機付き交差点で停車した際、同じ方向に走行していた男性が、車から降りて走行マナーの悪さを注意。その際に運転席側の窓から手を入れてエンジンを切ろうとしたため、男は車を発進させた。男性は、数十メートル引きずられ、手を離した際に転倒し、左足に軽い擦り傷を負った。

 男性は同日午前1時20分ごろ、パトカーで巡回していた警察官に「今、ひき逃げ被害に遭った」と口頭で届け出。午前2時5分ごろ、男が「いきなり車を止められ絡まれたので、車を発進させ振り落として逃げた」と同署に電話を入れたため、同署員が駆け付けて逮捕した。男は「振り落とそうと思って発進させた。けがをすると思ったが、殺すつもりはなかった」と容疑を否認しているという。

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