新名人で最優秀制作者賞・竹浪さん「若手引っ張る」 青森ねぶた各賞表彰

佐藤実行委員長(左)から最優秀制作者賞の額を受け取った竹浪さん=6日、青森市のワ・ラッセ

 青森ねぶた祭に出陣した大型ねぶたの各賞受賞団体・個人の表彰式が6日、青森市のねぶたの家ワ・ラッセで開かれた。最優秀制作者賞の竹浪比呂央さん(63)は第7代ねぶた名人として迎えた初めての祭りでの吉報に「ねぶた制作の責任あるリーダーとして若い人を引っ張っていきたい」と決意を新たにした。

 青森ねぶた祭実行委員会の佐藤健一実行委員長が「青森人にとってねぶたがいかに大事なものなのか分かった。関係者に対し、市民を代表して感謝したい」とあいさつ。竹浪さんに「最優秀制作者賞」と書かれた大きな額を手渡した。

 竹浪さんの最優秀制作者賞と、自身が手がけたねぶたを運行する「青森菱友会」のねぶた大賞は4回連続の受賞となる。竹浪さんは「今年は運行団体が1台増え、新人ねぶた師が3人デビューしたりと、うれしいニュースに大いに刺激を受けた。さらに名人決定という知らせに気合が入った」と振り返った。同会の林均ねぶた実行委員長は「全団体が祭りを盛り上げようとしていた中での大賞受賞は光栄。これからも精進したい」と話した。

 優秀制作者賞の北村春一さん(42)は「市民密着型で制作しているので、みんなにとっての財産になる」、今年初陣でいきなり同賞を受賞した野村昂史さん(48)は「今後の励みになる。評価をいただけたのはうれしい」と笑顔で語った。

© 株式会社東奥日報社