華麗に「お還り」、山車26台競演 八戸三社大祭(青森県)

八戸三社大祭の「お還り」で練り歩く、最優秀賞を受賞した内丸親睦会の「法霊大明神」=3日午後6時10分ごろ、八戸市八日町

 八戸三社大祭は3日、3神社の神輿(みこし)行列と山車が合同運行する「お還(かえ)り」を青森県八戸市中心街で行い、26台が参加した。華やかな装飾が施された山車が祭りを名残惜しみながら練り歩き、沿道に詰めかけた15万2千人(大祭本部発表)の観客の目を引いていた。

 お還りは、1日の「お通り」で長者山新羅神社に渡御した神輿が龗(おがみ)神社に戻る行事。午後3時、神明宮の行列を先頭に鍛冶町を出発すると、神社付ごとに山車がゆっくりと市中心街を巡った。

 21年ぶりに最優秀賞に輝いた内丸親睦会や優秀賞を受賞した吹上山車組、十一日町龍組など、山車審査で上位に入った山車の仕掛けがせり上がると、「おー」「すごい」と沿道の観客がスマートフォンで撮影しながら大きな歓声を上げていた。

 4日の後夜祭は、午後6時から市中心街と市庁前市民広場にライトアップされた山車が展示され、おはやしの競演で5日間の幕を閉じる。

 2日目を迎えた青森ねぶた祭は、大型ねぶた15台、子どもねぶた・担ぎねぶた6台が合同運行。主催する実行委員会によると、初日の2日の人出は、人工知能(AI)で沿道の映像を解析、集計した結果、昨年の同日より1万人多い13万人だった。

 3日目を迎えた弘前ねぷたまつりは、37団体のねぷたが弘前市中心部の土手町コースを練り歩いた。観衆20万人(まつり本部発表)は、次々と現れる極彩色の扇ねぷたや組ねぷたを見上げながら、拍手を送っていた。

© 株式会社東奥日報社