北岡(内灘)2連覇 インハイ・自転車

表彰式で優勝ジャージーを着用し、笑顔を見せる北岡(中央)=北海道函館競輪場

  ●「無敵の女王」まず1冠

 全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体2023」は7日、北海道函館市の函館競輪場で自転車女子500メートルタイムトライアル(TT)決勝が行われ、前回覇者で2022年北國スポーツ賞を受賞した北岡マリア(内灘高3年)が37秒113で2連覇を達成した。同種目の連覇は、2018年度の正式種目採用以来初となる。

 「無敵の女王」があっさり日本一に輝いた。一人ずつ500メートルの完走タイムを競うレースで、最終12番目に登場した北岡はスタートからぐんぐん加速し、最初の100メートルを唯一10秒台で通過。2位とは0秒771の大差をつけ、平均時速も1キロ上回る48.5キロと圧倒した。

 昨年のインターハイで500メートルTTを37秒376で制して以来、ライバルを寄せ付けない強さを誇る。今年に入り、3月の全国高校選抜で500メートルTTとスプリントの2種目を制し、5月の全日本ジュニア選手権は500メートルTT、スプリント、ケイリンの3冠を達成した。

 「優勝確実」と期待される重圧の中、函館の地で金メダルを獲得した北岡。レース直後は金沢の自宅から応援に来た両親に笑顔で手を振り、うれし涙を流した。

 表彰式で優勝者に贈られるジャージーを着用した北岡は「風が強く、思うような走りができなかった」とタイムには不満顔だったが「この日のために毎日努力してきたので、結果が出て本当にうれしい。ケイリンとの2冠を目指す」と喜びを語った。

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