三浦翔平&松井玲奈、「やわ男とカタ子」の“オネエ”と“喪女”の役が抜けない!?

テレビ東京系で、本日8月7日にスタートするドラマプレミア23「やわ男とカタ子」(月曜午後11:06)の記者会見が行われ、主演の三浦翔平とヒロイン役の松井玲奈が登壇。ドラマの見どころや撮影現場のエピソードなどを語った。

「やわ男とカタ子」は、合コンで出会ったハイスペック美形オネエの“やわ男”とこじらせ喪女の“カタ子”が繰り広げる恋愛コメディーだ。原作は、20~30代女性に支持される「FEEL YOUNG」(祥伝社)で人気連載中の長田亜弓氏による同名作品。

主人公の“やわ男”こと小柳睦夫(三浦)は、イケメンでハイスペックな弁護士。一見クールに見えるが、実はズバッと物申すオネエだった。自分の性に悩み、傷ついてきた過去を持つ小柳が、ある日、合コンで出会ったのは、こじらせ喪女の“カタ子”こと片桐藤子(松井)。自虐を連発し場の空気を凍らせてしまう藤子を見て、居ても立っても居られずついつい世話を焼き、藤子を喪女から脱却させることを宣言。藤子は戸惑いながらも小柳の提案で変わろうと決意する。2人を取り巻くさまざまな問題を共に乗り越え、二人三脚で“喪女脱却”を目指すうちに、オネエ×喪女のまさかの恋が始まる!?

出演オファーを受けた際の心境を、三浦は「お話をいただきまして、原作をお借りして読むことになった時に、うちの妻(桐谷美玲)がたまたま読んでいた作品で、『すごく面白い作品だよ』って言ってくれてたんですよ。で、面白い内容だったんですけれども、『これを演じるのか?』というところで、ちょっと悩みました。でも、今までやったことがない役だったので、ちょっとチャレンジという意味でやらせていただきますということを伝えさせていただきました」と明かした。

一方、松井も「私もお話をいただいて漫画を読んだんですけど、ラブコメを読んで一喜一憂しながらドキドキしたり、ちょっと照れてしまったりしながら漫画を読んだのが久しぶりで、これが映像になったらとっても面白い作品になるんだろうなと思って読んでいました」と原作の魅力を語り、「藤子という人物が、なんだか自分を見ているような気持ちにもなりながら、彼女のちょっと自信がないけれどもいろんなことに挑戦していこうという、その真っすぐな姿勢が読者の方たちの共感を呼んでいるのかなと思ったので、その彼女をしっかり演じられるように自分なりに考えていきたいなと思います」と意気込みつつ、「もう、自分自身と重なる部分がありすぎて大変でした(笑)」と笑顔を見せた。

キャラクターを演じる上で難しかった点について、三浦は「小柳という人間自体が、性のことで悩んで現代社会に生きづらさを感じている人間なんですけれども、そういうバックボーンもありつつ、やっぱり自分は自分のままでいいということで、オネエ口調でしゃべって。動きだったり、しぐさっていうのも、原作にも通称“ほげちらかしてる”と言うんですけれども、“ほげちらかしてる”ので。これをどうやってやればいいんだろうなっていうのは、最初、すごく悩みました」と話し、「僕の周りの友人だったり、YouTubeとかでオネエを探して。YouTuberの方なんですけれど、すごく参考にさせていただきまして。なんとその方が何話目かで出てくださっているので、そこはすごく感謝を伝えました。ヒントというか、ほぼ、まんまもらいましたね。使える部分は全部もらいました」と役づくりに触れた。

今までにない三浦がドラマで見られるということで、三浦から「どうですか?」と問われると、松井は「今まで抱いていた印象と違って。初日はすごくびっくりしましたし。三浦さんが演じる小柳さんから、いろんな小柳さんのバージョンが出てくるのが、今は現場で楽しみでしょうがない。三浦さんがセリフをしゃべると、現場がワッと笑いが起きる瞬間がたくさんあるなと思います」と伝えた。

加えて、自身が藤子を演じる上で難しかった点に関して、松井は「漫画自体がけっこうコメディータッチな部分も多くて、彼女のちょっと卑屈な部分だったりとか、マイナスな思考に走っている瞬間というのが、コメディータッチに描かれている部分と、すごくシリアスに描かれている部分が分かれているんですけど、それを映像にした時に、どこまでコメディーにしていいのかっていうのが、すごくバランスを取るのが難しいなと思って。それは監督と話しながら一つ一つ撮影をしていました」と試行錯誤の過程も報告した。

また、撮影現場でのエピソードとして、三浦が「すごく撮るんですよ。真夏のロケなので、僕らはまだしも、現場のスタッフの方たちが本当にいつ倒れるんじゃないかと心配で。だから、連続ドラマではあまりない休憩時間というのが結構あります。あとは、雰囲気はいいですかね。僕が思ってるだけですかね?」と松井に聞くと、松井も「いえ、とっても楽しい現場だと思います。その撮影の休憩時間に三浦さんがアイスクリームの差し入れを入れてくださったりするので、みんなでアイスをいただいたりして、楽しくブレークしながら撮影していたり、時々肩にセミが止まったりとかしています(笑)」と、いい雰囲気の現場であることをうかがわせた。

ほかの共演者についても、松井は「私は、筧美和子さんと谷まりあさんと3人でいるシーンも多いんですけど、本当に和気あいあいと楽しく女子会をしていて。撮影の中で実際に出てくる2次元のコンテンツがあるんですけど、それを基に『自分の好きな人がアイドルを好きだったらどうする?』みたいな話とかをしながら盛り上がったりして、楽しかったです(笑)」と振り返る。

一方、三浦は「藤子たちといる時以外は、(東京・新宿)2丁目にいるので。朝イチの2丁目ほどきついものはないですね(笑)。バーのシーンなので、夜設定なんですよ。お酒も飲みながらっていうシーンで、テンションが基本的に高いんですね。で、バーのママの皆川(猿時)さんが、まあ、すごいんですよ、パワーが。実際のオネエの方も出てくださってて。そのバーのシーンは、獣の集まりというか(笑)。エネルギッシュな、現場でございますので、いきなりギアを最大限に上げて朝イチにやるんですけど、本当に2丁目のバーのシーンが終わったら皆川さんも疲れて(笑)。疲れるんですよ、あそこは」と言いつつ楽しげに語った。

演じる役と自身との共通点について、三浦は「最近は小柳に浸食されつつあって。家でも小指を立てたり」と言うと、松井も「しゃべってても、なんか『私ね』って言ってしゃべってます」と明かすと、三浦は「やばいね」と苦笑。「普通ってどうだっけ? こう?」とオネエっぽいしぐさが抜けないまま「この服でいると駄目ね。だいたい(夜の)8時くらいになってくると、やっとオネエが抜けてくる感じ(笑)」と言って笑いを誘った。

松井は「ワーッて急にスイッチが入ってしゃべるんですけど、しゃべっている途中で急にわれに返って『ああ、なんかすみません。いっぱいしゃべっちゃって。ごめんなさい』っていうのが、藤子もよくあるんですね(笑)。基本的なこういう思考の働き方みたいなのは似ている部分が多いなと思って。藤子を演じていると、自分も何かどんどん『なんだか申し訳ないです』という気持ちでいることが多いです。私もちょっと侵食されている感じがありますね。日常生活でも『私なんて』という言葉が増えつつあるんですけど、でも今撮影している本編が、藤子がステップアップして前向きになっていってるところなので、それに合わせて私もすごく前向きな気持ちで生きていけるようになってきています」と語った。

さらに、第1話の注目ポイントとして、三浦は「この間、監督と話していまして、小柳がおネエが出てくる瞬間までノンストップでいくので、そのタイミングを見てほしいと思います。いつ出てくるのか。あとは藤子を『変えます!』というところで1話が終わるので、そこかな?」とアピールすると、松井も「小柳さんが藤子を変えるっていうまでが1話の物語なんですけど、そこまでにも“キュン”ポイントがいくつかあって、酔っ払ってしまった藤子と小柳さんていう、その2人のシーンがとても“キュン”とすると思うので、そこも注目してもらえたらなと思います」と見どころを付け加えた。

最後に、三浦は「こういう世の中に共感できる作品を届けたいと思っていますので、少なからずいろんなことがありますけれど、これを見て明日から頑張ろうという気持ちになってくれたらうれしいです」と視聴者へメッセージを送り、松井は「この作品は、藤子の成長物語の中で、小柳さんとの恋が生まれるという物語ではあるんですけれども、藤子だけではなく、どの登場人物たちも自分を変えたいという気持ちで一歩を踏み出していく、みんなの成長物語だと思っています。なので、見ている方が自分も何か変わりたい一歩を踏み出したい気持ちになっていただけたら、うれしいなと思います」と会見を締めくくった。

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