2022年の台風15号で崩落した浜松市天竜区の盛り土をめぐり行政対応を検証してきた専門家が、市に報告書を提出しました。
浜松市天竜区緑恵台では、2022年9月の台風15号の影響で土砂崩れが発生し、住宅3棟が巻き込まれ3人がけがをしました。崩れた場所には無届けの盛り土があり、崩れる前から周辺住民が市に対して相談していました。
崩落した盛り土への行政の対応が適切だったのか検証していた専門家らが、7日、市に報告書を提出しました。報告書では、周辺住民から土砂の搬入などに関する相談を受けた際、市が現地調査や土地所有者への口頭指導を行ったものの、その後、盛り土が造成された経緯など詳細な調査・検討を行っておらず、慎重さを欠いていたと指摘。関係部署間での情報共有や連絡が不十分であったとまとめました。
一方で、土砂崩れ発生後の対応については、2次災害が発生しないよう適切な対応だったと評価しました。
