“免許失効”に気付いた翌日、車を運転し免許センターへ 無免許運転の中山真珠県議(28) のあきれた行動明らかに 会派からは「除名処分」国民民主は「離党届」受理 本人は8日午前に会見へ(静岡県)

4月の県議選で最年少当選を果たした中山真珠県議が無免許運転をしていた問題で、中山県議は免許が失効していることを認識しながら車を運転していたことが新たに分かりました。

無免許運転が発覚したのは、静岡市清水区選出で国民民主党所属の中山真珠県議(28)です。2023年4月の県議選で最年少当選を果たしました。

( 当選後の中山真珠県議)

「こんにちは、県議会議員の中山真珠です 皆さんに送り出してもらったことを忘れることなく、これから4年間、頑張っていきます」

当選後、清水駅前で有権者にこう訴えていた中山県議ですが、わずか4か月足らずで不祥事を起こすことになりました。

(伊藤薫平アナウンサー)

「新静岡セノバからほど近い静岡市葵区鷹匠です。この辺りは学校や学習塾もありまして小中高生も行き交うエリアです、交通量もかなり多いです、中山県議は、歩行者の横断を妨げる形でこの辺りの横断歩道を走りました。その後に警察官に停められたということです」

中山県議本人や捜査関係者によりますと、8月4日、中山県議は静岡市葵区鷹匠の横断歩道で一時停止をせず、歩行者の通行を妨げたとして違反切符を切られ、その際に無免許運転であることが発覚しました。

7日午前、中山県議が所属する県議会第2会派の「ふじのくに県民クラブ」は会見を開き、中山県議を「除名処分」とすることを発表。その中で詳しい経緯も明らかとなりました。

中山県議の運転免許が失効したのは5月16日。そして8月4日に無免許運転が発覚しますが、本人は免許が失効していることを3日前に気付いていたといいます。

(ふじのくに県民クラブ 田口章 会長)

「中山は(8月1日に失効に気付き)翌日8月2日に免許センターに行った、運転免許センターには行ったが、受付時間を過ぎていて、手続きをすることができなかった。この時に車を運転して行っている。『帰りは迎えに来てもらうか代行で帰りなさい、運転してはいけない』と言われている」

3日は車を使わなかったということですが、4日は仕事が立て込んでいたため、 車で移動し、無免許運転が発覚しました。

(ふじのくに県民クラブ 田口 章 会長)

「過失ではない。失効を知らずに運転をしたのではなく、失効を承知をしていながらハンドルを持っていたのが大きなポイント」

無免許運転が発覚した翌日、中山県議は国民民主党静岡県連に離党届を提出しています。そしてつい先ほど、国民民主党県連は会見を開き、中山県議の離党届を受理し、党本部に上申すると発表しました。

(国民民主党静岡県連 田中 健 会長)

「最年少ということで期待が大きかったので大変残念。“何しているんだ”また“議員という以前に社会人として、人としてのことが守れないのか”厳しい声をいただいている」

中山県議は静岡第一テレビの取材に対し「公人としての自覚不足が招いた結果。規範を示すべき立場なのにこのようなことになり重く受け止めています」とコメントしています。

県議会からは議員辞職を求める声もあがっていますが、中山県議は8日午前に会見を開いて問題の経緯や自身の進退について説明する予定です。

今回の問題の経緯をまとめます。

4月に史上最年少で当選した中山県議ですが、運転免許が失効したのは当選後の5月16日でした。

所属会派などによりますと、中山県議は8月1日に何らかの契約に際し、身分証の提示を求められ免許が失効していることに気付いたといいます。

驚くベきことに、その翌日更新手続きをしようと静岡市葵区の中部運転免許センターに車を運転して訪れていました。

しかし受付時間を過ぎていたため、更新の手続きができず、職員から失効していることの説明を受けた後、運転代行業者を利用して帰宅したということです。

それから2日後の8月4日、免許が失効したまま運転していた中山県議は、静岡市葵区の横断歩道で、歩行者の通行を妨害をしたとして、警察官に免許の提示を求められた際に「無免許運転」が発覚しました。

こうした状況を重くみて、中山県議が所属する県議会会派の「ふじのくに県民クラブ」は「除名処分」に。また国民民主党は「離党届」を受理したと発表しています。

中山真珠県議は、5日のDaiichi-TVの取材に対して「免許の住所変更をしておらず、更新通知が届かなかった」「期限が平成35年までと表記されていて気付かなかった」などと “うっかり失効してしまった”ことを強調していました。

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