Perfumeの衣装展、準備着々 プロがアイロン、際立つフォルムの美しさ 9~11月に兵庫県立美術館

到着した衣装1着ごとを細かく点検する展示スタッフら=神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館(撮影・長嶺麻子)

 女性3人組ユニット「Perfume(パフューム)」の大規模な衣装展「Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム・コスチューム・ミュージアム)」(神戸新聞社など主催)の開幕に向け、会場となる神戸市中央区の兵庫県立美術館では、ドレスのアイロンがけ作業など、準備が本格化している。プロの丁寧な手仕事で、きらびやかな衣装を一層輝かせている。

 衣装本「Perfume COSTUME BOOK 2005-2020」(文化出版局刊)などを基にした初の大規模衣装展。2005年のメジャーデビュー以降、ライブやミュージックビデオなどで実際に着た衣装約170着を厳選し、初公開のデザイン画や型紙なども飾る。

 6日、兵庫県美に衣装が到着。文化服装学院(東京都渋谷区)講師の足立美智子さん(服装解剖学)とデコレーターら7人が10日まで、衣装の特性を見極めながら丁寧にスチーマーを当てている。

 1着に30分以上かけ、立体感やふわふわした質感を引き出し、プリーツなどの美しいフォルムを際立たせた。足立さんは「ひと手間かけることで、衣装が生き返る感じ。今すぐにでも身に付けて踊ってもらえるような状態にするのがうれしい」と話す。

 「ストレスなく動ける機能性も落とし込まれたデザインがすごい」と再認識したといい「ライブなど、動いている状態で見ることが多いが、展覧会では間近でじっくり、ディテールや素材を楽しめる」と期待する。

 大胆な布使いで演出する会場の設営、マネキンへの着付け作業は18日ごろまで続く。

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 展覧会の会期は9月9日~11月26日。前売り券は開幕前日まで、一般1600円、大学生1200円で販売する。

 前売り券の販売は、チケットぴあ(Pコード994-313)、ローソンチケット(Lコード53335)、セブンチケット(セブンコード101-442)、イープラス、CNプレイガイド、楽天チケットほか。問い合わせは、兵庫県立美術館TEL078.262.1011 (小林伸哉)

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