「これ以上の風力設備は反対」宮城・加美町長選挙に初当選した石山敬貴氏

任期満了に伴う宮城県加美町長選挙は、6日に投開票が行われました。風力発電計画の是非が争点になったこの選挙では「これ以上の風力発電設備には反対」と訴えた新人、石山敬貴氏(53)が当選しました。

6日に投開票された加美町長選では、新人で元衆議院議員の石山敬貴氏(53)が7589票を獲得し、現職で4回目の当選を目指した猪股洋文氏(71)を破り初当選しました。

加美町周辺では3つの会社が風力発電用の風車を計画していて、その数は建設中の10基を含めて最大150基に上ります。

風車建設の是非は町民を二分していて、石山氏は新たな風車の着工には反対であるとの立場で選挙を戦いました。

当選から一夜明けた7日、石山氏は未着工の風車の建設に反対との意思を改めて示しました。

石山敬貴氏「町有地とか保安林に関しては(企業への貸し付けや)解除等をしていかない。(建設中の風車用地をめぐっては)契約を見直せないか最大限努力していきたい」

風力発電に反対の住民でつくる団体は、石山氏の当選を歓迎しています。

加美町の未来を守る会猪股弘共同代表「私たちにとって一歩進んだ。(未着工の2社が最大140基の計画を)白紙撤回するまで私たちは戦いを続けます」

川崎町長選も6日に投開票され、現職の小山修作氏(65)が新人で会社社長の佐口健二氏(69)を破り、4回目の当選を果たしました。

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