「優勝の野望持っている」ラグビー神戸、レニー新HC会見 NZ出身、昨季9位のチーム再建「プライド取り戻す」

神戸の新ヘッドコーチに就任し、チームづくりについて語るデイブ・レニー氏=神戸市東灘区御影浜町

 ラグビー・リーグワン1部神戸の新ヘッドコーチ(HC)に就任したデイブ・レニー氏(59)が7日、神戸市内で会見し「優勝はどのチームも目指している。その野望を持っている」と、昨季9位からのV字回復を誓った。

 再建を託された大物指導者が合流した。レニー氏はニュージーランド(NZ)出身。南半球の強豪クラブやNZの世代別代表を率い、直近はオーストラリア代表のHCを務めた。神戸では総監督にあたるディレクターオブラグビーも兼務する。

 指揮官は会見で、大量失点が続いた昨季を振り返り、原因に「フィットネス」、つまり体力不足を挙げた。特に試合後半は反則を含めたミスが続出し「間違いなく変えていく」と宣言。今オフからすでに強度の高いメニューを選手たちに課しているという。

 防御の改善こそ、持ち前の展開ラグビーの爆発力につながるとするレニー氏は「ファンを魅了するラグビーがしたい。(神戸の)ジャージーのプライドを取り戻す」とマイクを強く握った。

 12月開幕予定の新シーズンのスタッフ陣も発表され、前HCのニコラス・ホルテン氏(51)はFWコーチに回った。(有島弘記)

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