女子サッカー門脇選手、スウェーデン1部の強豪チームに合流 東洋大卒業待たず渡欧「勝利に貢献できる選手に」

FCローゼンゴードに加入し、チームに合流した門脇真依選手(東洋大学提供)

 兵庫県多可町八千代区出身の女子サッカー選手、門脇真依さん(22)=東洋大4年=が、スウェーデン1部リーグの強豪「FCローゼンゴード」と2年契約を結び、同国でチームに合流した。大学卒業を待たずに渡欧し、新天地で夢を追う。門脇さんは大学のホームページで「インカレ2連覇の目標はチームメイトに託し、新しいチームで勝利に貢献できる選手になります」とのコメントを発表した。

 門脇さんは1歳上の兄の影響で、小学校時代に「八千代少年サッカークラブ」に入り、サッカーを始めた。中高時代は静岡県を拠点に活動する「JFAアカデミー福島」に入り、2017年には16歳以下の日本女子代表に選ばれている。

 東洋大ではフォワードとして1年生からレギュラーの座をつかみ、昨年度の全日本大学選手権では3得点を挙げて同部の初優勝に貢献した。今年3月の米国遠征をきっかけに海外挑戦を決意し、欧州の移籍先を模索していた。

 FCローゼンゴードはスウェーデン1部リーグで優勝12回を誇る強豪。門脇さんの背番号は16に決まった。従来のセンターフォワードに加え、トップ下のポジションでも活躍を期待されている。クラブのスポーツ・ディレクターを務めるテレーズ・シェグラン氏は「マイはエキサイティングな選手であり、私たちにフィットする資質を持っている」と歓迎している。

 同チームで活躍し、最高峰の国際大会「欧州サッカー連盟(UEFA)女子チャンピオンズリーグ」に出場するのが門脇さんの目標だ。その先には、なでしこジャパン選出も視野に入れる。遠い北欧の地で、夢への第一歩を踏み出す。(伊田雄馬)

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