「採血難しい」 中高生が看護体験 心構えや筋肉注射の方法学ぶ

ベテラン看護師の指導を受け採血を体験する生徒(甲賀市・甲南病院)

 中高生を対象にした看護体験会が滋賀県甲賀市の甲南病院であり、生徒が患者と触れあう心構えなどを学んだ。

 新型コロナウイルス禍で医療体制が厳しくなる中、看護師の志望者を増やそうと毎年、夏休み期間に行っている。今年は今月2~3日に滋賀・三重両県の中学生と高校生41人が参加した。

 初日の2日は生徒はグループに分かれて、採血や包帯の巻き方、血圧測定と電子カルテの記入を体験。採血では同病院の看護師から「『大丈夫ですよ』と声を掛けながら行ってください」と助言を受け、採血練習用の模型に注射針を刺した。また、コロナワクチンで行う筋肉注射の方法についても指導を受けた。

 水口東高2年の生徒(17)は「ドラマを見て将来は助産師になりたくて参加した。採血が難しかった」と話していた。

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