渋谷凪咲がNMB48の卒業を発表、今後の活動は・・・

アイドルグループ・NMB48の渋谷凪咲が8月7日、「NMB48劇場」(大阪市中央区)でおこなわれたチームNの公演『夢中雷舞』でグループからの卒業を発表した。

NMB48からの卒業を発表した渋谷凪咲(8月7日・NMB48劇場)(C)NMB48

2012年にNMB48の4期研究生としてお披露目された渋谷。2014年から約4年間、姉妹グループ・AKB48のチーム4のメンバーも兼任し、2019年から2021年まではチームMのキャプテンをつとめるなどグループの中心メンバーを担った。またソロとしてバラエティ番組にも多数出演するなど、全国的な活躍を見せている。

本編を終え、アンコールでは渋谷のセンター曲『夢中人』など5曲が披露。最終曲『抱きしめちゃいけない』の曲振りの際に小嶋花梨が、「次が最後の曲です」と口にすると、渋谷は俯き気味で「こじりんがそんなこと言わへんかったら、最後の曲、来えへんかったのに」と2度繰り返した。

同曲のパフォーマンス後、渋谷が「ここで私から1句いいですか。お話させていただいていいですか」と切り出し、「私、渋谷凪咲はNMB48を卒業します」と発表すると、ファンから「えー」という声があがった。

渋谷は、「なんで私が泣いてるんですか。すみません。私が泣くことじゃない。私が決めたのにね」と自分に言い聞かせながら、「約11年間、NMB48で活動してきて、自分からNMBを卒業したいと思ったことは一度もありませんでした。その理由はただシンプルで、NMB48での毎日が楽しくて、NMB48が大好きだったからです。そんなNMB48のおかげで私はさまざまなチャンスをいただいて、尊敬して、憧れる共演者のみなさまと出会わせていただきました」とグループに感謝。

さらに、「今年はうれしいことに、昔から密かに抱いていた夢の演技のお仕事をさせていただくことができました。お芝居は本当に難しくて、できないことであふれているはずなのに、毎日すごく楽しくて心がワクワクしていました。それと同時にこの場所でもっとたくさん経験して、勉強して、成長したいって強く思いました」と卒業後の目標についても言及。

「お会いできたすべてのみなさんとの出会いは本当に奇跡だと思っていて、NMB48のオーディションに応募した自分を誇らしく思います。NMBに入って本当に良かったって、心の底から思います」と言葉を振り絞った。

そして小嶋から、「ずっと光を灯し続けてくれて、NMB48のために、凪咲さんのために素敵な背中を見せてくれて本当に感謝してます」「本当に、本当にありがとうございました」と頭を下げられると、渋谷は涙を堪えきれず後ろを向いた。

公演終了後、和歌山から駆けつけたという渋谷のファン歴5年の20代女性に話を訊くと、「忙しいのにNMB48で長く活動をしてくれて、本当にありがとうございました」と目を潤ませながら、「これからも大好きです」とエールを贈った。

渋谷の卒業公演の日程などは未定。また、10月28日には渋谷がセンターをつとめる卒業シングルがリリースされる。

取材・文/田辺ユウキ

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