【フィリピン】格付けR&I、比の方向性引き上げ[経済]

格付投資情報センター(R&I)は7日、フィリピンの外貨建て発行体格付けの方向性を「安定的」から「ポジティブ」に引き上げたと発表した。格付けは「BBBプラス」を維持した。

フィリピン経済は世界経済が不透明な環境にあっても好調に推移していると指摘した。財政赤字が緩やかに改善に向かっており、政府債務比率は2023年から低下に転じる見通しであることを評価した。

経常赤字の縮小も見込まれている。マルコス大統領の高い支持率を背景に政情が安定し、重要インフラの整備や構造改革によって、国民の所得水準の向上が進む可能性が高まってきたと指摘した。

今回据え置いた格付けについては、フィリピン政府が開発計画で目指す成長経路とマクロ経済の安定、財政の改善基調の維持を確認できれば格上げすると説明した。

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