【カンボジア】モバイル決済額 、1~6月は倍増[金融]

カンボジアでモバイル決済の拡大が続いている。決済額は2022年に前年実績を3割超上回ったのに続き、23年1~6月には2倍に拡大した。クメール・タイムズ(電子版)が伝えた。

国立銀行(中央銀行)が発表したもので、23年1~6月のモバイル決済額は前年同期比98.3%増の582億米ドル(約8兆3,100億円)だった。また、電子財布の登録口座数は2,020万件で、決済数は3億3,370万件で58%増えた。

中銀は報告書で、技術の進歩で競争力を高めた銀行や金融機関が、革新的なサービスや商品を提供することで顧客を増やしていると指摘。中銀のチア・チャント前総裁は、効率と安全性の向上に向けた新技術の導入で、カンボジアの決済システムが近代化していると述べた。

カンボジアでは6月末時点で、35社の決済サービス機関が営業している。

カンボジアでは22年、モバイル決済の総額が2,728億米ドルで同34%増加。電子財布の登録口座数が1,950万件となり、決済数が10億件に達していた。

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