生花店、街なかで農産物販売 ジャパンフラワーC、観光客らにPR

ミニトマトや卵などの販売が始まった販売所=富山市丸の内

  ●富山市の無人販売所でミニトマトやたまご販売

 生花店「花まつ」を展開するジャパンフラワーコーポレーション(射水市)は富山市の富山城址公園近くで県内の農家が栽培した野菜や卵を販売する取り組みを始めた。同社が24時間開設する無人販売所「hiraku(ヒラク)」で、富山市中心部を訪れる観光客らに富山の農作物を発信するとともに、販売所を利用する学生らに農家への関心を持ってもらうきっかけにする。

  ●秋には「アイス」も

 ヒラクは同社が管理する富山市丸の内の「新丸の内ビル」1階にあり、2月から季節の花を約20種類販売している。子どもにも楽しんでもらうために人気の駄菓子も並べており、地域住民らの人気を集めている。

 農産物の販売は松村吉章社長らが開催する「とやま会議」で、生産者から「地域で良い物を作り、『食』を通して富山を盛り上げていきたい」との考えを聞き、協力したいと企画した。

 現在は呉羽(富山市)が栽培したミニトマト「呉羽キャンディ」と同市婦中町のオーガニックキッチン音川ファームの「平飼いたまご」が並ぶ。

 今後も店頭に並べる農作物の種類を増やしていき、秋には県内産のサツマイモを使ったアイスクリームなども販売する方針だ。

 松村社長は「県中心部の交流拠点として多くの人が利用する場所で、地域を活性化できるような活動にしていきたい」と話した。

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