日本勢は歴代覇者・渋野日向子ら史上最多16人 ロンドン近郊で今季メジャー最終戦

歴代覇者・渋野日向子は7日から現地で調整をスタート(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

今季最後の海外メジャーが10日(木)に開幕する。舞台となるのは、英国の玄関口・ヒースロー空港から車で40分ほどの距離で内陸に位置するウォルトンヒースGC。全体的にフラットな造りはリンクスコースの雰囲気に近く、ポットバンカーや厄介なヒースのブッシュが点在する。

これまで1981年「ライダーカップ」、2011年「全英シニアオープン」、18年の欧州ツアー「英国マスターズ」といったトーナメントをホストし、男女レギュラーツアーのメジャーは初めて。「全米オープン」の英国予選会の会場としても定着し、05年には当地で切符をつかんだマイケル・キャンベル(ニュージーランド)が本戦で優勝したこともある。

スコットランド・ミュアフィールドで行われた前年大会はアシュリー・ブハイ(南アフリカ)がチョン・インジ(韓国)とのプレーオフを制し、ツアー初優勝をメジャーで飾った。

初日に首位で飛び出した渋野日向子は最終日最終組に入るなど大会2勝目に迫り、最終的に1打差3位でフィニッシュ。前週「スコットランド女子オープン」も予選ラウンドをトップで通過して16位で終え、19年に頂点に立ったウォーバーンと同じイングランドでの大舞台を前に状態を上げてきた。

前年大会はアシュリー・ブハイが制した(撮影/村上航)

昨年大会初のトップ10入りを果たした畑岡奈紗は「全米女子オープン」、「アムンディ エビアン選手権」と直近のメジャー2試合をいずれも最終日最終組でプレー。「KPMG全米女子プロ」2位、エビアン3位の笹生優花、年間ポイントレース4位の古江彩佳とともに今季メジャーでの活躍が目立つ日本勢をけん引する存在だ。

日本勢は前年の12人を上回って史上最多16人が参戦。今季国内ツアーで2勝を挙げている19歳の櫻井心那は世界ランキングによる滑り込みで、初めてのメジャー出場を決めた。アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)は昨年制した「全米女子アマ」と同週に今季4試合目のメジャーに臨む。

<主な出場選手>
アシュリー・ブハイ、セリーヌ・ブティエ、古江彩佳、畑岡奈紗、ブルック・ヘンダーソン、勝みなみ、コ・ジンヨン、リディア・コー、ネリー・コルダ、西村優菜、笹生優花、渋野日向子、申ジエ、レキシー・トンプソン、ローズ・チャン、穴井詩、岩井明愛、岩井千怜、川崎春花、木村彩子、西郷真央、櫻井心那、山下美夢有、吉田優利、馬場咲希(アマ)

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