ソフトボール男子 島原工・初の4強入り 北海道インターハイ

【ソフトボール男子準々決勝、富山工-島原工】島原工4回裏1死一塁、島原工の徳永が右越え2点本塁打を放つ=はまなす国体記念石狩市スポーツ広場

 全国高校総合体育大会(インターハイ=翔び立て若き翼 北海道総体2023)第17日は7日、各地で5競技が行われ、長崎県勢はソフトボール男子の島原工が3回戦で郡山北工(福島)を6-0、準々決勝で富山工を7-0(五回コールド)で圧倒して、準決勝に進んだ。島原工の4強入りは初めて。

◎「県勢4連覇」へあと2勝

 「県勢4連覇」をはっきりと視界に捉えた。ソフトボール男子で春の全国選抜大会準Vの島原工が、3回戦で郡山北工(福島)、準々決勝で富山工を倒して、順当に準決勝進出。いずれも投打がかみ合っての快勝で、初の日本一まであと2勝に迫った。
 打線は相手の隙を逃さなかった。3回戦は足や送りバントを絡めながら攻め続けて6-0で圧倒。準々決勝の富山工戦も初回に敵失に乗じて先制点を奪うと、その後も着実に加点した。
 圧巻だったのは四回、1死一塁で打席に立った1番徳永。3球目の直球をはじき返すと、打球はライナーで右翼フェンスを越えた。「今大会初めての先発起用。その期待に応えたかった」。打のヒーローは笑顔で胸を張った。
 投げては3回戦、準々決勝ともに先発したエース橋本が、計8回を投げて18奪三振の快投。これに渕上監督が「彼の成長が夏の新たな武器になった」と高く評価する左腕宮﨑斗が続いた。2試合とも橋本の後を受けてマウンドに立つと、計4回で12三振を奪った。持ち味の直球とライズボールを生かして取ったアウトは、すべて三振だった。
 地元で開催された全国選抜大会は大村工に決勝で敗れた。そのライバルを6月の県高総体で倒して立ったインターハイの大舞台。主将の捕手白石が力強く宣言した。「長崎を代表してこの地にいる。その責任、思いを背負っている。そして今度こそ頂点を取りにいく」

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