ヘンリー王子が4年ぶり来日 ささやかれる“高額ギャラ”について主催団体の回答は?

4年ぶりに来日するヘンリー王子(写真:アフロ)

イギリスのヘンリー王子(38)が4年ぶりに来日する。8月9日に東京都内で行われるスポーツ振興団体のイベントに出席するためだという。

スポーツ紙記者はこう語る。

「久々の来日となりますが、関係者の間では“かなり高額なギャラを積んだのでは”と、ささやかれているのです。イベントを主催するのは一般社団法人・国際スポーツ振興協会(ISPS)。会長である半田晴久氏(72)は実業家であるだけではなく、深見東洲という名前で宗教家としても活動しています。

2018年にオバマ元大統領が退任後に初めて来日し、『世界オピニオンリーダーズサミット』というイベントに出席しているのです。それを主催した団体『世界開発協力機構』も半田晴久氏が総裁を務めています。当時の『週刊新潮』は、オバマ元大統領の1回の講演料は40万ドル(約5700万円)であり、半田氏が同等かそれ以上の額を積んで招聘したのではないかと報じています。

そのため今回のヘンリー王子来日についても、オバマ元大統領以上のギャラを払っているのではないかといわれているのです。『ヘンリー王子ならば、2億円以下では無理だろう』と語る関係者もいます」

そこで本誌が「国際スポーツ振興協会(ISPS)」に質問をしたところ、担当者から次のような回答があった。

――ヘンリー王子が日本でイベントに参加される経緯・目的を教えてください。

《ヘンリー王子が創設した慈善団体「サンタバリー」に関わる、チャリティーポロ大会が、12日にシンガポールで行われます。王子は、そのタイミングなら日本に行ける、日本に来たいとの事でした。そのヘンリー王子の、予定と都合に合わせ、王子が来日できるタイミングで、万障繰り合わせて、この会を催すことにした次第です。

また、ヘンリー王子が来日して、サミットに参加される目的については、以下の通りです。

ISPSは、ヘンリー王子の慈善活動(サンタバリー、インビクタス・ゲームズ)を、創設以来10年以上にわたり応援し、支援してきました。

その、サンタバリーとインビクタス・ゲームズを、長年にわたり応援している、日本の人々に御礼と感謝を伝え、今後とも、応援して下さる事を願うことが、サミット参加の目的です。また、このサミットにより、スポーツの力やチャリティの価値を、日本の方々がより深く知り、スポーツ支援やチャリティ支援が、より推進されるよう、啓蒙することがもう1つの目的です。

もともと、ISPS会長の半田晴久は、ヘンリー王子とは、もう10年以上も前からの知己です。「チャリティを進化させ、スポーツの力で社会をより良くする」という、今般のサミットのような話を、お互いに何度も話し合っています。

ヘンリー王子は、サンタバリーや、インビクタス・ゲームズなどの、チャリティ活動を10年以上も前から行なっています。そして、ISPSはこれらの活動を、当初から支援しています。

またISPSは、ヘンリー王子のプライベートや、王室との関係には一切関与しません。ただ、ヘンリー王子が中心となって始めた、2つのチャリティ活動が、大変有意義で、立派だからこそ、10年以上も支援しているだけです。ただ、それだけの関係です》

――ヘンリー王子にはギャランティや渡航・滞在費の補助などは支払われるのでしょうか?

《当方の主催する、イベントの会場費やイベント費用は、当方が負担していますが、ヘンリー王子はチャリティで参加されます。

先の繰り返しになりますが、王子は長年にわたり、世界的なチャリティ活動を続けています。今回、来日してサミットに参加するのは、王子が設立したサンタバリーと、インビクタス・ゲームズを長年応援して下さる、日本の人々に御礼と感謝を伝え、今後とも、応援して下さる事を願うのが目的です。また、スポーツ支援やチャリティ支援が、より活発に推進されるよう、啓蒙することがもう1つの目的です。従って、王子もチャリティで参加され、ギャランティは発生しません。

また、今回の訪日は、12日にシンガポールで行われる、ポロ大会参加の途中であり、その一環としてのものです。このため、当方から渡航費や滞在費など、費用の補助を支給することもありません》

英王室の公務を引退して以降も“お騒がせ王族”として世界中から注目されているヘンリー王子。だが啓蒙のためにノーギャラでイベントに出席するなど、「ノブレス・オブリージュ」の精神は失っていないということなのか。

© 株式会社光文社