梅を使ったクラフトビール 長崎県立大生が開発 27日「させぼJAZZ」で販売

イベントで、開発したクラフトビールをPRする樋口さん=佐世保市、アルカスSASEBO

 長崎県立大佐世保校(佐世保市川下町)の学生らが、授業の一環でクラフトビールを開発し、販売に取り組んでいる。3年の樋口大樹さん(21)は「自信持ってお届けできる商品ができた。梅を使った珍しいクラフトビールを多くの人に味わってもらいたい」と目を輝かせる。
 地域活性化を目的とする経営学部経営学科の授業「地域実践Ⅰ、Ⅱ」で、馬場晋一講師が担当するクラスの学生5人が、4月から取り組んでいる。
 西九州させぼ広域都市圏の佐賀県伊万里市と佐世保市の関係人口を増やすことを目的に、両市をつなぐ新しい商品を開発しようと企画。昨今人気が高まっているクラフトビールなら消費者など多くの人を巻き込めると考え、製造は佐世保夕陽麦酒(同市湊町)に委託。梅は同県伊万里市の梅農家、吉田金吾さんから提供を受け、関係者らと協議しながら、苦味を抑え炭酸は強めにして「夏に飲むのに適したビール」を完成させた。
 7月28日に佐賀県のイベントで販売すると、多めに用意した17リットル全てが2時間弱で完売。そのため翌日参加した佐世保市内のイベントでは、販売分が用意できず数人に試飲のみしてもらった。試飲した同市御船町の占い師、河野博さん(41)は「梅の風味がしっかりしていて、これまで飲んだビールの中で上位に入るおいしさだった」と話した。
 佐世保では今月27日にアルカスSASEBO(同市三浦町)で開かれる「させぼJAZZ」で販売する。

© 株式会社長崎新聞社