労災死傷者、過去5年で最多 岩手労働局、2023年上半期の速報値

 

 岩手労働局(粟村勝行局長)は、2023年上半期(1~6月)の労働災害発生状況(速報値)をまとめた。死傷者(休業4日以上)は821人(前年同期比46人増)で2019年以降の過去5年で最多だった。転倒や新型コロナウイルスへの感染が多い。現在は熱中症のリスクが高まっているとして注意を呼びかけている。

 同局によると、「転倒」が最多の28.7%(236人)。コロナ感染など「その他」が23.8%(195人)で続き、「高所からの墜落・転落」が11.8%(97人)だった。

 転倒は主要6業種のうち製造、林業、小売で最多となった。路面のほか、水を扱う食料品製造の現場やぬれた店内などで転ぶケースが目立つ。年代別では60代が多い。

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