酷暑から避難を、気兼ねなく涼みに来て 青森・むつ市、市有12施設を「シェルター」指定

「クーリングシェルター」として開放されたむつ市立図書館

 7月下旬から、連日のように真夏日が続く青森県むつ市。厳しい暑さを避けてもらおうと、市は7日、市有12施設を「クーリングシェルター」(通称・涼みどころ)として開放する取り組みを始めた。改正気候変動適応法に基づく「指定暑熱避難施設」の位置づけ。期間は9月30日まで。

 各施設の待合ホールや交流スペースを休憩場所として自由に利用してもらう。開放日時は、開館時間や休館日、スペースの貸し出し状況などによって施設ごとに異なる。

 開放施設の一つ、市立図書館は視聴覚ホールとラウンジスペースをクーリングエリアとした。室温は25度前後に設定しており、水飲み場なども備えている。開放に合わせて、視聴覚ホールでは「クーリングシネマ」と題し、31日まで毎日4本ずつ所蔵DVDによる映画上映を行う(館内工事を行う22~24日は除く)。

 7日のむつの最高気温は25.5度だったが、8日以降は30度以上となる予報。同図書館で事業開始を発表した山本知也市長は「高齢者の方は家で(暑さを)我慢する傾向にある。各施設に気兼ねなく来ていただきたい」と呼びかけた。

 同図書館以外のクーリングシェルターは次の通り。

▽市役所=本庁舎、川内庁舎、大畑庁舎、脇野沢庁舎

▽下北文化会館

▽むつ来さまい館

▽中央公民館

▽北の防人大湊=安渡館、弐番館、みどりのさきもり館

▽総合福祉センターふれあいかん

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