住民の輸送、地域主体で トヨタカローラ南岩手が車両を提供

トヨタカローラ南岩手提供の乗用車に関する契約書を手にする高橋俊雄社長(左)と菊池進会長

 奥州市江刺米里地区の住民でつくる米里の足を守る会(菊池進会長)は10月、乗用車で住民を輸送する取り組みを始める。トヨタカローラ南岩手(花巻市、高橋俊雄社長)が乗用車を1年間無償提供する。

 利用者の需要に合わせ週3回、1日6便で運行し、移動診療日や国政選挙などに応じて同会事務局が運行日を調整する。乗降場所を32カ所設け、市営バスとも接続。事前予約制で1乗車500円。提供される乗用車は低床で乗り降りしやすい。

 同地区は高齢者が多く、バス停留所までも距離がある。来年には地区内のバス路線が短縮される方針で、住民の「足」の確保が課題となっていた。

© 株式会社岩手日報社