人の往来が増える、お盆を迎えるのを前に、コロナの感染者が増加しています。これからの注意点を広島県医師会の松村会長に聞きました。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行してから、8日で3か月です。お盆を前に感染者が再び増えてきています。
■女性
「もしかして色んな人が出入りするからコロナをもらうかもわからんと思って、(飲食店で)食べたくても、我慢して家に帰るようにしていますから」
■福岡からきた人
「手洗いうがいと、具合が悪かったらマスクとか、あとはなるべく人混みは避けるというところはやっていこうかなとは思っています」
■女性
「喉にきたりするのが一番こわいので、ずっと私はたぶんマスクをしたままだと思います」
「みんなが初心に帰って、気をつけないといけないとは思います」
広島県内の最新の感染状況は、1週間で1医療機関あたり15.92人となっており、10週連続で増加しています。
広島県医師会の松村会長は、これからの時期の注意点を次のように挙げます。
■広島県医師会 松村誠会長
「特にお盆、夏休みと重なっていますね。さらに今年は連休になっていますので、遠出とか里帰りとか、旅行とかでですね、移動します。色々な人と会う機会が増えていると思うんです。だから、その場合、特に高齢者やそれから基礎疾患、病気を持っている人と会う場合には、ぜひマスクをする、冷房がしてあっても換気をする、そして手洗いもするという基本的な感染予防対策をして、ぜひそういった方々に会っていただきたいですね」
「それと、交通手段とか、人混みの多い時には、マスクをするというのも原則だと思います」
県によると、7日時点での県内の確保病床の使用率は35.8%となっています。松村会長は、今後の感染者の急増により、医療体制がひっ迫することを警戒しています。
■広島県医師会 松村誠会長
「今までの8波とか7波とかと比べると、重症化率が低いということで、入院患者も減っているということが言えますね。しかし、今現在そうでありますが、今後、お盆を過ぎる8月の中旬、下旬に、おそらく(感染者の)ピークになろうと思いますが、今から急激に(入院患者数が)増加する可能性もありますので、油断は禁物ですね」
また、県医師会では、発熱や喉の痛みなどの症状がある場合には、医療機関に事前に連絡を入れてから、受診してほしいとしています。
《2023年8月8日》