【静清バイパス橋げた落下】原因特定に至らず 第2回事故調査委員会 静岡市

7月6日に発生した静岡市の静清バイパスの橋げた落下事故で、国交省は8日、第2回事故調査委員会を開催しましたが、原因の特定には至っていません。

この事故は7月6日、静岡市清水区の「静清バイパス」の工事中に、長さ約63メートル、重さ140トンの橋げたが、9メートルの高さから落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負ったものです。事故は、橋脚に橋げたを乗せるため降下させる途中に起きたとみられていて、警察は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死傷の疑いで捜査しています。

国交省静岡国道事務所はこの事故を受け、事故の原因究明と再発防止に向けて、大学教授など3人の専門家で構成される事故調査委員会を設置、8日、静岡国道事務所で2回目の事故調査委員会が行われました。事故調査委員会によりますと、橋げたの落下は、橋げたを約90センチ降下させた際、10センチ中心からずれていたため、そのずれを戻そうとジャッキで橋げたの位置を調整しているときに起こったとみられるということです。

(事故調査委員会 舘石和雄 委員長)

「90センチほど降下は終わっていた」「降下の最終段階で海側に10センチの芯ずれが生じていると分かった」「山側の調整装置のみで押したが動かなかったので、山側と海側の両方で押してみようと」「もう一回ジャッキアップしたところで落下した」

事故調査委員会は、施工会社へのヒアリングや再現実験などを行い、原因究明を行い、約1ヵ月後に、第3回事故調査委員会を開きたいと話しています。

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