『願栄光帰香港』禁止令で政府上訴

特区政府律政司は逃亡犯条例の改正反対デモの歌曲『願栄光帰香港』について高等法院(高等裁判所)に禁止令頒布を要請したが7月28日に拒絶されたことを受け、8月7日に上訴申請を決定した。8日付香港各紙によると、7月28日の禁止令頒布の拒絶理由について裁判官は「禁止令に真の効用はなく、禁止令を頒布したとしても法執行の一助にはならないどころか、香港版国家安全法などの刑事法律の執行行動と相互衝突が発生し、『1罪2審』の状況を招く恐れがある」と分析した。これに対し律政司は、裁判官が『願栄光帰香港』は国家分裂扇動と扇動意図の行為に有効であることや、『願栄光帰香港』創作の目的は反体制の情緒を激化し、香港を中華人民共和国から分離させる信念があることに同意していると指摘。裁判官が臨時禁止令を認めなかったことは関連行為が合法であるからではなく、禁止令に真の効用がないとみていると強調し、司法長官は観点を明示するため上訴が必要と考えていると説明した。

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