香港大が月の土壌サンプルを研究へ

2020年に中国の月探査機「嫦娥5号」が採取した月面の土壌サンプルを香港で研究することが初めて認められたという。8月7日に香港メディアが伝えたニュースによると、中国国家航天局の審理を経て、香港大学地球科学系の地質学者が月の土壌サンプルの一部を香港に持ち帰り研究することが承認された。嫦娥5号が採取した土壌サンプルは計1731グラムだが、今回香港へ貸し出されるのは4片で計822・6ミリグラム。これらは過去に採取された月の火山のサンプルよりも10億年若く、月の地質の変化や歴史を研究するのに役立つものとみられる。研究終了後には土壌サンプルはすべて国家航天局に返還される予定という。

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