競泳代表から強化体制に不満の声 五十嵐千尋「選手第一でない」

 7月の水泳の世界選手権福岡大会で銅メダル2個に終わった競泳日本代表の選手から、強化体制への不満の声が8日、上がった。女子800mリレーに出場した28歳の五十嵐千尋は「X(旧ツイッター)」で「かなり厳しい結果です。原因の一つとしては、日本水連が選手に対してアスリートファーストではなくなってしまったからだと思います。選手が不満を持っていれば、結果を出せるはずがないです」とつづった。

 関係者によると、日本水連は選手やスタッフを集めた会合を近く開催し、強化方針などを協議する方向で検討している。

 男子100mバタフライの水沼尚輝は同日、表彰式後に取材に応じ、女子400mメドレーリレーの選手変更を巡り「(コーチ陣の)配慮が足りなかったのかなと感じることがあった」と語った。

 男子50m自由形に出た塩浦慎理は、10月の国際大会に向けて日本水連から十分な情報提供がないとし「半年後にある五輪選考会までの強化スケジュールの見通しも立ちません。水泳連盟にはよく考えてもらいたいです」と6日にXに投稿した。

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