「一層仕事にまい進」と“無免許運転”の中山真珠県議 一方、自民は辞職勧告決議案提出へ=静岡

無免許運転をしていたことが明らかとなった静岡県の中山真珠県議が8月8日県庁で会見を開き、「一層仕事にまい進することで、罪を償っていきたい」と議員を続けたい考えを示しました。一方、最大会派の自民改革会議は中山県議に辞職勧告決議案を突きつける方針です。

【写真を見る】「一層仕事にまい進」と“無免許運転”の中山真珠県議 一方、自民は辞職勧告決議案提出へ=静岡

<中山真珠県議>
「政治全体に対する不信感を抱かせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

会見の冒頭、15秒間頭を下げた中山真珠県議。5月16日で運転免許が失効していたことに気付いていながら、8月、静岡市葵区で無免許運転をしていたことが明らかになったのです。

<伊豆川洋輔記者>
「静岡市葵区鷹匠です。関係者などによりますと、中山県議はこちらの横断歩道を一時停止することなく、歩行者の横断を妨げたとして警察官に声をかけられ、止められたということです」

中山県議が免許の失効に気づいたのは8月1日。翌2日、免許センターに行きましたが、受付時間外で更新ができなかったといいます。この際も自ら車を運転していました。

そして警察に事情聴取を受け書類送検されたのが8月4日。無免許であることを自覚しながら、運転をしていたことになります。

<中山真珠県議>
「どうしても時間に間に合わないという意識にかられ、重大な過ちを犯してしまいました」

今回の問題を受け、県議会の会派・ふじのくに県民クラブは中山県議を除名処分に。国民民主党には離党届を提出し、受理されました。

議員としての進退については…。

<中山真珠県議>
「辞めることで責任を取るというよりは、今回のことを深く反省し、一層仕事にまい進することで、罪を償わせていただきたいと思っております」

中山県議は議員を続けたいとの意向を示しましたが、「有権者の意見を聞きながらもう少し考えたい」とも述べ、明言を避けました。

一方、最大会派の自民改革会議は8日役員会を開き、中山県議に辞職勧告決議案を提出する方針を固めました。

<自民改革会議 増田享大代表>
「無免許運転の罪の大きさが1つ。事実が発覚した以降、運転している中で取り締まりにあったのは重い」

自民改革会議は、9月の県議会を待たずに臨時議会を開きたい意向です。ただ、臨時議会を開くためには知事の了承が必要です。

<静岡県 川勝平太知事>
「中山県議は志の高い人、苦労している、それだけに極めて残念です」

川勝知事は中山県議について「軽率な行為を反省し、本来の仕事ができるよう育ってほしい」と話すに留めました。

一方、関係者によりますと、中山県議が当選した静岡市清水区では、辞職を求める請願の提出に向けた動きがあるということです。

続投か、それとも…中山県議の進退をめぐっては、まだまだ動きがありそうです。

© 静岡放送株式会社