トッテナム指揮官、バルセロナ戦で5選手の最終テストを敢行か

写真:“テスト対象”の一人、ロ・チェルソ ©Getty Images

トッテナムは現地時間8月8日にバルセロナとのジョアン・ガンペール杯を戦うが、アンジェ・ポステコグルー監督はこの試合で5人の戦力をテストする予定だという。イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』がその5選手を紹介している。

1人目はブラジル代表FWリシャルリソン。昨夏にエヴァートンから加入したリシャルリソンは、2022-23シーズンのプレミアリーグでわずか1ゴールと期待を大きく裏切った。

しかしポステコグルー監督はチームのために自分を犠牲にできるリシャルリソンのプレースタイルを高く評価しており、彼の戦術におけるセンターフォワードの理想的なプレーヤーと考えている模様。

トッテナムにはイングランド代表FWハリー・ケインという絶対的エースがいるものの、彼がバイエルンに移籍した場合は代役を探さなければならず、指揮官はリシャルリソンがその役割を担えるかどうかをテストするという。

2人目はアルゼンチン代表MFジオバニ・ロ・チェルソ。ポステコグルー監督は中盤の3枚について、セネガル代表MFパペ・マタル・サールとマリ代表MFイヴ・ビスマは高く評価しているが、もう1人のレギュラー候補であるデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクにはアトレティコ・マドリード移籍の噂があるため、その穴を埋める存在としてロ・チェルソに期待しているようだ。

3人目はイングランド代表DFエリック・ダイアー。最終ラインではアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロが主力を務め、オランダ人DFミッキー・ファン・デ・フェンも獲得したが、ポステコグルー監督はセンターバックのレギュラー格をもう1人確保しておきたいと考えており、その候補としてダイアーがピックアップされている。

クラブとの契約は2024年6月30日までとなっているが、指揮官が志向するアグレッシブな守備システムやハイラインに対応できることを示せば、契約延長も見えてくるかもしれない。

4人目はスペイン人DFペドロ・ポロ。攻撃に特徴のある右サイドバックで、守備力の高いブラジル人DFエメルソンとのポジション争いになる。強い相手との試合では守備的な戦いが強いられることになるため、シーズンが始まればエメルソンが重用されそうだが、ポロが指揮官の求めるプレーを実践することができれば、序列が変わる可能性もある。

最後はクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチ。プレシーズン前は今夏の退団が濃厚とされていたが、ポステコグルー監督のもとではウイングのポジションを任され、守備的なタスクから解放されたことで、プレシーズンマッチでは印象的なプレーを見せている。

去就はまだ未確定だが、バルセロナ戦で力強いパフォーマンスを見せれば、クラブや指揮官にとっては強烈なメッセージとなるだろう。

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